野生のツキノワグマや他の野生の動物についての生態を調査するために、欠かせないのは動物の糞になります。
糞によって、ツキノワグマの活動域などの行動習性がわかるため、野生のツキノワグマの生態の変化なども知ることが出来ます。
野生動物の糞の場合は、糞を発見したことでその場に動物が確かにいたという証拠になります。
そのため、野生の動物の糞の大きさや特徴を知っていれば、事前にその動物との遭遇を避けることができます。
ツキノワグマによる人身事故などを防ぐためにも、ツキノワグマの糞について知っておく必要があります。
なので今回は、ツキノワグマの糞の大きさや特徴について紹介していきたいと思います。
ツキノワグマの糞の大きさや特徴は?
ツキノワグマの糞の大きさは、とても太くてかなり大きいサイズになります。
野生のツキノワグマの糞が発見される場合は、まとまった状態の糞であるため、糞の大きさは人間の握りこぶし以上の大きさになります。
そして、ツキノワグマは冬眠を終えると必ず糞をするという特徴もあります。
その糞は冬眠明けの合図である「止め糞」と呼ばれる糞で、水分がとても少ない糞が特徴になります。
さらにツキノワグマの糞は、他にも特徴がいくつかあります。
ツキノワグマの消化器官ですが、肉食獣に近い消化器官をしているため、食べたものをそのまますりつぶしたような糞になります。
例えば、りんごを食べたらすりおろしたような糞をし、ドングリを食べたらドングリの色の糞をします。
食べたもので糞の色や臭いが変わるため、甘いにおいのする糞をする場合もあります。
ですが、ツキノワグマでも消化できないものもあります。
ツキノワグマは種子を消化することができません。
そのため、ツキノワグマが果実を食べることで、種子が糞の中に入るので森の中に運ばれることになります。
なので、ツキノワグマの糞は森を豊かにするという特徴も持っているんです。
ツキノワグマの糞は危険を知らせる役目以外にも、森を豊かにする役目もあります。
まとめ
ツキノワグマの糞は太くてとても大きく、食べたもので糞が変わることがわかりました。
もし、ツキノワグマの糞を見つけたら、遭遇しないためにもその周辺を避けましょう。
ツキノワグマの糞は、遭遇しないための目印の役目もありますが、他にも糞には役目があるんですね。
種子を消化することができないおかげで森を豊かにしてくれているなんて、とても驚きました。