天狗の鼻のような鼻を持つテングザルです。
このサルはなぜ大きな鼻をもっているのでしょうか?
このサルが生息するのはインドネシアの赤道直下にあるボルネオ島の中です。
日本の動物園でテングザルが見られる動物園があります。
そこは「よこはま動物園ズーラシア」という所です。
では、テングザルの大きな鼻についてご紹介いたします。
テングザルの鼻が大きい理由は?
オスの鼻が大きいとメスがたくさんよってくるという事はよくいわれていたことですが、理由が明確になっていなかったんです。
でも、日本の研究チームがテングザルの生息地であるボルネオのジャングルにいって、調査をしました。
しかし、絶滅危惧種に指定されているテングザルはは、年々数が減少しているので、野生のサルに出会うのは非常に難しいそうです。
そんな中で調査してわかったことは、オスのテングザルの鼻が大きい理由はメスに対するアピールであるのと、鼻が大きいオスの所にはメスがそのことを認識して集まるそうです。
さらに、体重や睾丸のサイズ、体重との相関関係を調べたところ、鼻の大きいオスは体重が重くてつまりは体格が大きくて強いオスといえるそうです。
そして鼻が大きいと睾丸も大きく、繁殖能力も高いということがわかったそうです。
また鼻が大きいと鳴き声も低くなるために、顔の見えない所でも鳴き声で鼻の大きさがわかるらしいんですね。
鼻の大きさがメスへのアピールになっているのです。
しかも、この研究には約10年もかかったそうです。
この原因は先ほども述べたようにこのサルが絶滅危惧種に指定されていて、なかなか出会えないからだそうです。
まとめ
テングザルの鼻が長くて大きい理由にはこんなものがあるんです。
- メスに対するアピールであります。=メスがオスの鼻の大きさを認識して、大きい鼻のサルの所に集まるので大きい鼻を持つオスはメスにもてるということです。
- 鼻の大きいオスは体重が重くて、強いオスです。そして鼻が大きいと繁殖の能力も高いという相関関係がわかりました。
- テングザルは絶滅危惧品種にされていて、野生ではなかなか出会えないというのが現状です。