ダイトウオオコウモリはオオコウモリ科・オオコウモリ属に分類されるクビワオオコウモリというコウモリの亜種で、オオコウモリという名の通りそのサイズは大きめです。

頭から胴の長さは約21㎝、脚の長さが約4.4㎝、さらに翼を広げるとその幅はなんと50㎝以上もあります。

そして体重は300-500gほどだそうですよ!

またダイトウオオコウモリは限定された場所(北と南の大東島)にしか生息せず、独自に古くから生息してきた貴重な生き物で、今では絶滅危惧種となってしまっています。

そんなダイトウオオコウモリとはどんなコウモリで、またどんな特徴があるのでしょうか?

今からご紹介させていただきます。

ダイトウオオコウモリの特徴は?

ダイトウオオコウモリ 特徴

大半のコウモリは夜行性ですが、ダイトウオオコウモリも太陽が沈んで暗くなってから活動します。

またコウモリといえば洞窟に住んでいるイメージが強いのですが、ダイトウオオコウモリは洞窟ではなく、昼間は林の中で枝などにぶら下がって寝ています

夜間に活動するコウモリは視力が弱いことが多く、その多くは目の代わりに超音波を使って空間を認知します。

一方ダイトウオオコウモリは目が大きく、また視力もしっかりしています。

彼らの目は顔の正面に2つついていて、立体的に空間を見ることができるのだそうですよ。

このように優れた視神経を有するのは、ヒトなどの霊長類、ヒヨケザル、そして彼らだけだとされています。

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ダイトウオオコウモリは顔にとても大きな目があることから、英名ではFlying Fox(飛ぶキツネ)と呼ばれているそうですよ。

視力の他に、ダイトウオオコウモリの食性も特徴的だと言えます。

コウモリの仲間は食虫性、植物食、肉食、血液食など色々ですが、その多くは食虫性です。

ところがこのダイトウオオコウモリは、フルーツなどの果実を主食とする食果性です。

とても優しそうな食生活ですね。

具体的にはダイトウビロウ、ハマイヌビワ、フクギやガジュマル、アコウやシマグワの果実や若葉の汁を摂取しているのだそうです。

またその行動過程で果実の花の受粉の役割も担っているようですよ。

余談ですが、眠る時は頭を下側にしてぶら下がっている彼らも、排せつ時には自分を守るためにちゃんと頭を上にしてから行うとのことです。

なかなか頭が良いですね。

まとめ

ここまでダイトウオオコウモリについてご紹介してきました。

一般的なコウモリと比べると、かなり特徴的な性質をしているということがお分かりいただけたことでしょう。

絶滅危惧種にもなっていて、島で独自の進化をしてきたダイトウオオコウモリを大切にしていきたいものです。

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