南スーダン自治政府の紋章にもなっているハシビロコウは、ペリカン目・ハシビロコウ科・ハシビロコウ属に分類される鳥になります。
ハシビロコウなる名称は、どのような理由から名付けられたのでしょうか。
また、英語では、どのように発音するのでしょうか。
ハシビロコウの名前の由来について
ハシビロコウは、漢字では嘴広鸛と書きます。
この名称通り、嘴の広いコウノトリという意味をもちます。
英名では、Shoebill。
直訳すれば、靴のような嘴。
ちなみに、学名のBalaeniceps rexとはラテン語になり、クジラ頭の王様なる意味をもちます。
嘴の広いコウノトリを、ゆっくりと声に出して読むと、くちばしのひろいこうのとり。
そのままですが、くちばしのハシ、ひろいのビロ、こうのとりのコウでハシビロコウとなります。
ハシビロコウの英語での発音は?
ハシビロコウの英名はShoebill。
これは、Shoeにbillをプラスしたものになります。
Shoeは靴、billはくちばしの意味になります。
なぜ、この名称がつけられたのか。
それは、ハシビロコウのくちばしの形状に、その理由があります。
くちばしの形が靴に見えませんか?
ハシビロコウが仲間とコミュニケーションを取ったり、求愛行動を行う際に、くちばしをカタカタと鳴らすクラッタリングなる行為を行います。
その行為から、ハシビロコウの最大の特徴がくちばしであると考えられ、Shoebillと名付けられたそうです。
ちなみに、発音は、シュービル。
伊豆シャボテン動物公園にいるビル爺さんの名前は、このビルから名付けられております。
まとめ
ハシビロコウのもっとも大きな特徴でもあるくちばしは、餌を食べるため、仲間とのコミュニケーションを取るためだけに使うものではありません。
ハシビロコウの繁殖期は、5年に1度。
滅多に見られない行動になりますが、繁殖期がくると、くちばしをカタカタと鳴らすクラッタリングを行い、求愛する姿を見ることができるとのことです。
名称の由来となった大きなくちばしは、ガラスを割るほどの威力をもちますが、飼育スタッフから餌をもらった後は、バケツに入っている水でくちばしを洗うハシビロコウもいるそう。
想像以上に、キレイ好きな鳥なのかもしれません。