全身が白っぽいイルカで、よく似ていると言われる「スナメリ」と「ベルーガ」をご存じですか?

また、昔、人魚と間違われたということで有名な「ジュゴン」も、白っぽい体をしています。

スナメリとベルーガ、ジュゴンとは、どんな動物で、違いは何でしょうか。

この記事では、スナメリ、ベルーガ、ジュゴンの違いについてまとめています。

スナメリと、ベルーガの違いとは?

スナメリ ベルーガ ジュゴン 違い

「白っぽいイルカ」として、よく似ていると言われるのが、スナメリとベルーガです。

スナメリは「スナメリ(砂滑)」が標準和名ですが、ベルーガは英名で、標準和名は「シロイルカ(白海豚)」です。(ベルーガの英名表記 White Whale、 Beluga)

スナメリはネズミイルカ科で、ベルーガはイッカク科と科は違いますが、どちらの動物もクジラ類の歯クジラで、背びれとくちばしがほとんどないイルカです。(よく知られている白黒の体色のイルカには、背びれがあり、口がくちばしの様になっていますよね)

※ クジラの仲間は、まず大きく歯のあるクジラ「歯クジラ」と、歯はが無くヒゲのある「ヒゲクジラ」に分けられます。

≪スナメリとベルーガは、大きさと生息地が違う≫

・大きさ(成体)…スナメリの平均は1.5mくらい、ベルーガは4.2mほど。

・生息域…スナメリは、アジア地域の沿岸海域、ベルーガは北極海。

≪スナメリは白銀色≫

どちらのイルカも白っぽく見えますが、スナメリの体色は、薄い灰色だったり白銀色です。

ベルーガは、和名の通り白い体色をしています。

≪ヒレの形が違う≫

スナメリのヒレは細長い二等辺三角形に近いような形をしていて、ベルーガは、角が丸っこいひし形に近い形をしています。

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ジュゴンとスナメリの違いは?

その昔、人魚伝説の元となったと言われるジュゴンも、白っぽい灰色の体色をしていて背びれがありません。

ぼやっとしたシルエットのみでは、スナメリと似ているように思われるかもしれませんが、実際、顔は全く違います。

スナメリやベルーガはくちばしの無いイルカの顔をしていますが、ジュゴンはカバのような顔をしています。

また、スナメリの体型はシュッとしていますが、ジュゴンの体型はずんぐり。

成体時の体長も約3mとスナメリよりも大きいです。

ジュゴンも哺乳類ですがクジラ類ではなく、海の牛、海牛目(かいぎゅうもく)に分類され、ゾウと同じ祖先が水生動物に進化したものではないかと言われています。

まとめ

スナメリとベルーガの成体は大きさが随分と違います。

水族館などで見れば違いはよく分かると思いますが、画像や映像だけでは大きさが分かりにくいので間違われることがあります。

また、スナメリがベルーガの子どもと思われたり、ベルーガの子どもがスナメリに間違われることもあります。

ですので両者の見分けは「ヒレ」の形を見るのが一番確実と言えます。

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