みなさん、シロサイとクロサイってご存知ですか?
その名前から白いサイと黒いサイを想像される方も多いと思います。
実際にはどちらも灰色がかった色で同じような色合いをしています。
色から区別できないとのこと、とても紛らわしいですね。
ではシロサイとクロサイはどんな見かけをしていて、一体なにが違うのでしょうか?
彼らの外見や特徴も含め、今から少しずつご紹介していきます。
シロサイとクロサイの違いとは?
上でご紹介したとおり、シロサイとクロサイに色の違いはほとんどありません。
分類上、シロサイはサイ科・シロサイ属に、そしてクロサイはサイ科・クロサイ属に属しています。
まず体の大きさですが、シロサイはサイの仲間では最も大きいです。
またオス個体の方がメス個体よりも大きくなります。
シロサイの体長が335-420㎝程なのに対し、クロサイは280-290cmくらいとクロサイの方が小さく、メス個体でもシロサイの方が大きいようです。
そのためなのか、シロサイよりもクロサイの方が警戒心は強いようで、人を見かけるとすぐに姿を消してしまうのだそうです。
またシロサイとクロサイはどちらも2本のツノが特徴的なのですが、角の大きさもシロサイの方が長くて大きいです。
一方クロサイの方はごくまれに、3本目のツノが生えてくることもあるのだそうですよ。
シロサイとクロサイの口の違い
シロサイはサバンナに、クロサイは藪地、森林などに生息しています。
ではシロサイとクロサイは何を食べているのでしょうか?
どちらも平和的な草食動物なのですが、シロサイは地面の草を何でもむしり取って食べるのに対し、クロサイの方は割と好みがはっきりしているようです。
具体的には主にマメ科の低木の葉や枝、果実などを口元に引き寄せて食べているようです。
ただ乾季には草も食べて生き延びます。
シロサイは地表の草をしっかり食べられるよう、口の形が四角くまた幅広に、クロサイの方は枝の上の葉や果実をたくさん集めて一気に食べるのに適した形、つまり尖がった形で上唇をよく動かして食べるように進化したようです。
野生の動物たちの適応能力は素晴らしいですね。
まとめ
シロサイとクロサイの違いについて理解を深めていただけたでしょうか。
外見的な違いや口の形の違いなど、食生活の違いなども含めて色々な違いがありました。
ひとことにサイといっても、その違いはたくさんあるのですね。