ネコ科の大型動物でパッと思いつくのは、ライオンやチーター、ヒョウあたりではないでしょうか。
これらは、日本でもよく目にしますものね。
ライオンとチーターは外見がまったく異なるので、見分けるのは容易かと思います。
しかし、チーターとヒョウの見分け方を問われると、そういえばよくわからない…と思われる方が多いのではないでしょうか。
両者は、よく似た外見をしていますからね。
今回は、チーターとヒョウの外見の違いや、走る速さなどについてご紹介します。
チーターとヒョウの違い
チーターとヒョウの違いをひとことで表すとするなら、チーターは「スピード系」、ヒョウは「パワー系」だということです。
チーターは世界最速といわれるほど、速く走ることができます。
チーターの身体は、速く走るために進化を遂げており、ネコ科動物で唯一持っている引っ込められない爪と、細く長い四肢、軽量化された頭部など、走ることに特化した構造をしています。
いっぽうのヒョウは、四肢が太く力が強いといった特徴があります。
木登りが得意で、6mもある木にもらくらく登ってしまいます。
獲物を木の上に運ぶ習性があるので、ほかの地上動物に横取りされることなく食事ができます。
ジャンプ力にも優れており、2,5mほどの障害物を飛び越えることができます。
それぞれの模様
チーターとヒョウの身体の模様ですが、チーターはただの黒い斑点模様が身体中を覆っているだけなのに対し、ヒョウはもう
少し複雑な模様をしています。
大雑把に見れば円形といえますが、黒く細長い湾曲した楕円が3つ4つ円状に集まり、ひとつの模様を作っています。
視力検査のときに使う輪のように一部が欠けていたり、楕円と楕円のあいだに隙間があったりして、面白い形をしていますよ。
そして、チーターとヒョウを見分ける特徴がもうひとつあります。
チーターの顔には、目頭から口の脇にかけて黒い筋があります。
人間のほうれい線のようなイメージです。
対して、ヒョウの顔には、この模様がありません。
走る速さ
チーターの走るスピードは、最高時速121㎞にも達します。
瞬発力にとても優れており、走り出しから2秒ほどで時速60~90㎞まで加速します。
いっぽうヒョウは、チーターと比べると走るスピードはそんなに速くはなく、時速60㎞で走るそうです。
まとめ
チーターとヒョウの模様や速さの違いについてご紹介しました。
ヒョウって、時速60㎞出せるのですね。
チーターがあまりにも速いので、一見するとそうでもないように思ってしまいますが、60㎞って車が走るスピードくらいですよね。
チーターにしてもヒョウにしても、もし人間の私たちが襲われたとしたらひとたまりもないことに違いはないよな、と想像してしまいました。