テレビなどのドキュメンタリー番組で見るチーターは、とてもかっこよく、強そうです。
今回は、そんなチーターの赤ちゃん時代をご紹介します。
チーターの赤ちゃんの大きさはどれくらい!?
チーターの赤ちゃんは、体長20㎝、体重400gぐらいのてのひらサイズで生まれてきます。
生後10日くらいで目が開き、5~6週間後には、母親の後を追って歩くようになります。
チーターといえば、とても速く走る動物として知られていますが、なんと、生後わずか1~2か月ほどで、走れるようになります。
3~4か月もすると、木登りをするようになります。
赤ちゃんでも、1mくらいの木になら登れるそうです。
チーターには、前脚に5本、後脚に4本の指があり湾曲した短くしっかりした爪が生えています。
この爪を木に引っ掛けることで、登ることができるのですね。
爪は、生後10週間までは、猫と同じように鞘のなかに出し入れすることができますが、それ以降は爪を引っ込めることができなくなります。
ネコ科の動物のなかで、爪を引っ込めることができないのは、唯一チーターだけで、これがスパイクのような役割をすることで、速く走ることができます。
チーターの赤ちゃんは、生後3~6か月までは、母乳を飲んで育ちます。
生後3~6週間後には、乳歯が生え始めるため、1~2か月後くらいからは、母親の食べている鳥やウサギなどの小動物の肉も分けてもらい、少しずつ食べるようになります。
チーターの赤ちゃんの身体は、青みがかった灰色の長毛で覆われており、毛の下にはまだ不鮮明な黒い斑点があります。
そして、首から背中にかけて銀色のたてがみがあり、このたてがみは、生後3か月ごろになると徐々に消えていきます。
例外として、1歳くらいまでたてがみが残っているケースもあるようです。
たてがみは、捕食動物から見つかりにくくする効果があります。
野生のチーターの写真などを見ると、南アフリカの乾燥した灰色っぽい大地が、背景に広がっていますよね。
赤ちゃんのたてがみは、この背景の保護色のような色をしており、うまくその身を外敵から守れるようになっているのだな、と思いました。
まとめ
チーターの赤ちゃんの大きさや特徴についてご紹介しました。
獰猛な肉食獣も、赤ちゃんのころにはかわいい姿をしているのですね。
動物園などで見たことのある方もたくさんいらっしゃると思いますが、チーターの赤ちゃんは、大人の精悍さとは違うあどけなくてとても愛らしい表情をしています。
これからも、魅力あふれる人気者として、また世界最速のランナーとして、私たちを楽しませてくれることを期待しています。