皆さんはイトウという淡水魚をご存じですか?
日本の淡水魚の中で最大と言われている魚です。
現在では北海道の一部の川などにしか生息しておらず、絶滅危惧種に指定されています。
イトウはなぜ絶滅危惧種になってしまったのでしょうか?
ここではイトウが減少してしまった原因について、ご紹介します。
イトウが絶滅危惧種になってしまった原因は?
以前イトウは北海道の42水系、青森県の2水系、岩手県の1水系で生息が確認されていたようですが、現在では北海道の11水系でしか生息が確認されていないようです。
このようにイトウが減少してしまった原因の1つとして、河川の直線化があげられるようです。
イトウが好んで生息する場所の特徴として、勾配の緩い湿原や大きく蛇行したなだらかな川、というものがあります。
このような場所は側面が侵食されており、瀬や淵などに起伏があります。
淵から下流にかけて、水深の浅くなる瀬にさしかかる部分は水量が多く、イトウの産卵場所に適しています。
川が直線化することで、瀬や淵がなくなり、イトウの産卵場所もなくなってしまったことが、イトウが絶滅危惧種になってしまった原因になるようです。
さらに、河川に段差や障害物が現れてしまうと、イトウは産卵場所である上流に上ることができなくなってしまいます。
河川工事などで段差などができてしまう事もイトウの減少の原因になるようです。
絶滅危惧種のイトウは釣ってはいけないの?
イトウは絶滅危惧種に指定されていますが、少し前までは特に保護も何もされていない状態だったようです。
釣ってはいけないということもなく、時期も関係なく釣ることができたようです。
ですが、最近では一部の自治体で保護区や保護期間などを設定し、捕獲自粛を呼び掛けているようです。
釣り人の間ではイトウを釣ったらリリースするという暗黙の了解があり、食べることもほとんどなかったようです。
まとめ
いかがでしたか?
ここではイトウが絶滅危惧種になってしまった原因についてご紹介しました。
イトウは日本最大の淡水魚で、生息地も限られているため「幻の魚」と釣り人の間では呼ばれているそうです。
最近では保護する自治体も増えてきたようなので、保護区や期間はしっかりと守るようにしましょうね。