熱中症は人にとっても恐ろしいものですが、それはチンチラにとっても同じです。
更に、チンチラは標高400メートルから850メートルの地域に生息しているため、寒さには若干耐性がありますが、暑さにはかなり弱い生き物です。
そしてチンチラは発汗機能が備わっていない上に分厚い毛皮を纏っているため、人と比べても断然熱中症にかかりやすいのです。
そのためエアコンなどで、室内を25度以下に保つ必要があり、室温が高すぎると熱中症になることがあります。
今回はそんなチンチラが熱中症にかかってしまう原因と、症状についてまとめさせて頂きたいと思います。
チンチラの熱中症
上記のとおり、チンチラは暑さにとても弱い生き物です。
そのため室温は常に25度を若干下回るくらいの温度が望ましく、それ以上高くなってしまうと熱中症にかかる恐れがあります。
まず症状についてですが、食欲が著しく低下し、立っていることすら困難になり、横になることが多くなります。
その際は耳の内側や下などが赤くなり、息切れを起こすなどの症状も同時に起こることが多いです。
更に症状が悪化すると、痙攣を起こし始めたり、よだれを垂らすようになります。
熱中症は脳や心臓などの重要な臓器に後遺症を残してしまうことがあり、とても危険です。
もし上記のような症状が現れた場合は応急処置を施し、すぐに病院に連れて行ってあげましょう。
応急処置
応急処置の方法は、まず体温を下げるため冷たいタオルで体を包んで冷やします。
チンチラが徐々に動けるようになっていったらスポイトなどを使って水を少しずつ飲ませてあげましょう。
そして濡れタオルで包んだまま病院に連れて行きます。
タオルを冷やす際は氷水ではなく、水道水にしてください。
氷水だと逆に体を冷やしすぎてしまうため、注意が必要です。
予防法
上記でお伝えさせて頂いた通り、部屋の空調の管理が最も効果的です。
15~25℃程度がチンチラにとっての適温なので、この温度を超えないように注意する必要があります。
扇風機などは人間にとっては涼しく感じますが、チンチラには効果的ではありません。
人が扇風機で涼しく感じる理由は、汗が蒸発する時に『気化熱』も奪われるからです。
なので発汗機能のないチンチラを扇風機で体温を下げさせることは効果的ではありません。
必ずエアコンで室温を下げてあげましょう。
また、エアコンの他にもペット用のアルミプレートなどの冷却グッズを併用してあげるのも効果的ですね。
湿度に関しても60%を超えると危険なので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はチンチラの熱中症の症状とその対策についてまとめさせて頂きました。
熱中症はとても危険なものです。
ですが気配りと正しい知識があれば十分に防ぐことは可能です。
夏季は特にチンチラに体調変化がないか気を配り、健康に気を付けましょう。