ゴリラとボノボ、体の大きさや顔つきなど、お互い見た目はまったく似ていませんね。
でも意外と共通点があるのです。
それは性格にあります。
ゴリラとボノボの違いと共通点を見ていきましょう。
ボノボとゴリラの違いは?
ボノボは同じ類人猿の中でも、ゴリラよりヒトに近い種類です。
分類を見てみると、サル目でヒト科のところまでは同じですが、ゴリラはゴリラ族となり、ボノボとチンパンジーはヒト族となります。
両方とも群れ単位で生活していますが、ゴリラはオス中心です。
他のすべての猿がオス中心ですから、メス中心のボノボがめずらしいということになりますね。
ゴリラは警戒心が強いので、近づいてくるものには攻撃的になりますが、むやみやたらに喧嘩をふっかけたりはせず、チンパンジーに比べ戦いはあまりしません。
胸を叩いて威嚇をするのも、実は威嚇しているのではなく自己主張の1つの表現法だということもわかってきました。
自分の力や存在を主張することで、喧嘩になることを避けているともいえます。
それらのことから、ゴリラは戦いを好まないボノボに似ているということがいえますね。
ボノボとゴリラの性格は?
ゴリラは長い間、凶暴な巨大動物というイメージでとらえられてきましたが、最近ではゴリラの特徴としてまず挙げられるのが、警戒心がとても強いということ。
そしてかなり神経質な面も持っています。
ナイーブでストレスに弱いということもわかってきました。
過剰なストレスで下痢を起こしてしまうことも多々あるようです。
自分から攻撃をしかけることはほとんどない、実は温和な性格であることがわかっています。
ボノボもまた温和な性格であることにかわりありませんが、ゴリラとの違いは、他者との距離感でしょうか。
群れ以外のものと距離をおくゴリラに比べ、ボノボは相手とコミュニケーションをとることで距離を縮めようとします。
近づくことすらむずかしいゴリラに比べて、ボノボは仲よくなりやすい類人猿だといえますね。
まとめ
ゴリラもボノボも類人猿の中では温和な性格といえます。
違いといえば、他者を寄せ付けないゴリラ、協調性のあるボノボといったところでしょうか。