海外旅行のツアーなどで人気のダイビング。
それを専門とするダイバーの中には、水中で20分以上息を止めていられる超人もいます。
水陸両用ともいうべきカバくんは、どのくらい潜っているのでしょうか。
水中では呼吸をしているのでしょうか?
カバは水中にいるとき、呼吸はどうしてる?
呼吸を止めています。
水中では息をしてません。
ヒッポくんは哺乳類です、それも地上の哺乳類なのです。
ですから、水中で呼吸することはできません。
カバの鼻の穴には長い鼻毛があり、これらを使って鼻腔を自由に閉じます。
そうすることで呼吸を止め、水中に留まることができるのです。
この習性は、木の枝に停ったまま眠る鳥と似ています。
水中で息を止めたまま眠り、苦しくなると呼吸しに浮かんでくるのです。
そして水面で呼吸し、また水中で眠るのです。
カバが水中にとどまっていられる時間は?
呼吸を止めて潜っていられる時間は、5分間ぐらいです。
けっこうすごいですね、普通の人間ならばせいぜい2分が限界です。
ところでなぜ、カバは一日の大半を水の中で過ごすのでしょうか。
それはカバの表皮が薄く出来ていて、乾燥に弱く水が無いとひび割れが起きます。
カバの皮膚は乾燥すると裂けてしまうのです。
それを防ぐ体の作用として、赤い血と呼ばれる汗のような分泌物を出しています。
この液体は最初から赤いわけではなく、分泌されたときは無色です。
それが紫外線と反応し、赤い色に変化します。
この作用が起きることによって、体の皮膚を紫外線や細菌の増殖から守っているのです。
まとめ
カバの生活域は大半が水中ですが、哺乳類であり水中での呼吸はできません。
しかし肺の容量がい大きいため、水中には5分間くらい潜っていられます。
この能力によって、水中で睡眠を取ることも可能です。
生活域を水辺にしなくてはならないのには、理由があります。
ヒッポの表皮が乾燥に耐えることができず、常に水分を必要とするためです。
また、陸地での皮膚乾燥を防ぐため、赤い血という分泌物を出しています。
この体液は紫外線と細菌から皮膚を守り、カバの健康維持にかかせません。