動物園に行こうと思った時、「ゾウを見たい」という理由で足を向けることはありませんか。
私たちに大人気のゾウですが、残念ながら日本の国内の自然の中にはいません。
生息地からの輸入や寄贈に頼っているのが一般的です。
動物園でよく見ることができる「アジアゾウ」と「アフリカゾウ」ですが、その違いを知っていますか。
調べてみます。
アジアゾウとアフリカゾウの大きさ
- アジアゾウ(インド、セイロン(スリランカ)、スマトラ、ボルネオを含む)
○大人のアジアゾウ
頭の先からお尻まで:6m前後
地面から肩まで:3m以上
尾の長さ:1.2m以上
体重:4000kg前後(最大約6500kg)
牙:1.8mほど、45kg程度(最大約3m)
○生後すぐの子ゾウ
体重:平均100g(150kgの個体もいる)
- アフリカゾウ
○大人のアフリカゾウ
頭の先からお尻まで:7m前後
地面から肩まで:350m前後(最大約390m)
尾の長さ:1m以上
体重:6500kg前後(最大約10t)
牙:4mほど(メス2.5mほど)
耳:約1m×1.6m
○生後すぐの子ゾウ
体重:100kg前後
※なお、数値はすべて「おおむね(約)の数値」です。
アジアゾウとアフリカゾウ
①アジアゾウ
・南アジアから東南アジアなどにかけて生息している種類をアジアゾウと呼ぶ
・アジアゾウには亜種があり、現在は、4種類いるとされている
※「インドゾウ」、「セイロン(スリランカ)ゾウ」、「スマトラゾウ」、「ボルネオゾウ」
・頭からお尻へは、緩やかに山を描き、猫背の様になっている
・額は、鼻すじに対して両側が盛り上がっている
・耳は三角で、アフリカゾウの半分ほどの大きさ
・それぞれの指(爪)は、前肢に5本、後肢に4本あるのが一般的
・鼻の先っぽは、上だけが出ている
・アフリカゾウよりも小さい(小振り)
・牙は、大人になったら成長が止まる
・オスメス両方にあり、メスは小さめで、牙のない個体もいるが、まれである
②アフリカゾウ
・アフリカの広い地域に(分断されたために)分散して生息している
・頭とお尻の間、背中の部分が緩やかに反っている
・額は平らで、突進した時に力が分散する
・耳は四角で、頭全体を覆うことができるほど大きい
・それぞれの指(爪)は、前肢に4本、後肢に3本が一般的
・鼻の先っぽは、上も下も出ているので摘まみやすくなっている
・アジアゾウより大きい
・牙は成長とともに大きくなる
・メスの牙は成長とともに成長が止まる
・オスの牙は成長し続ける
③アジアゾウとアフリカゾウの違い
上記の結果をまとめると、次の様な違いがある様です。
- 生息地
アジアゾウ:南アジアから東南アジアなどにかけて
アフリカゾウ:アフリカの広い地域に(分断されたために)分散して
- 体の大きさ
アフリカゾウの方が大きい
- 背中のライン
アジアゾウ:緩やかに山を描き、猫背
アフリカゾウ:背中の部分が緩やかに凹む
- 顔(額)の作り
アジアゾウ:両側が盛り上がる
アフリカゾウ:平ら
- 耳の形
アジアゾウ:小さく三角
アフリカゾウ:大きく四角
- 指(爪)の形
アジアゾウ:前肢に5本、後肢に4本
アフリカゾウ:前肢に4本、後肢に3本
- 鼻の形(先っぽ)
アジアゾウ:上に出っ張りが1つ
アフリカゾウ:上下ともに出っ張り
- 牙の様子
アジアゾウ:大人になったら成長が止まり、メスは、牙がない個体がまれにいる
アフリカゾウ:オスは成長し続け、メスは途中で止まる
まとめ
アジアゾウとアフリカゾウを比べた場合、どれ1つとってもアフリカゾウの方が大きい(長い)様でした。
このことから、地上最大の草食動物は、アフリカゾウであると確信しました。
アジアゾウとアフリカゾウの大きな違いは、頭の部分の様に感じます。
まず耳の形と大きさ、頭から額にかけての形、鼻の先っぽの形など、見てすぐに分かる違いがありました。
アジアゾウには、亜種を入れると5種類が生息していました。
ですが、アフリカゾウは、たった1種類だけでした。
この1種類が絶えてしまったら、もう地球上のどこを探しても見つけることができないのです。
アフリカゾウは、本当に貴重な動物であることを再確認しました。