ゾウは、私達にとって子供の頃から絵本やアニメなどで、とても身近に感じている動物ですが、日本に住んでいては、実物のゾウをほとんど動物園などでしか見ることができません。
ゾウの特徴は、たいてい「耳が大きいこと、鼻が長いこと」でしょう。
耳が大きいゾウを「アフリカゾウ」といい、アフリカゾウは、その名の通り「アフリカ大陸」の森林やサバンナなどに生息しています。
アフリカゾウのオスとメスの違いについて、調べます。
アフリカゾウのオスとメスの特徴
アフリカゾウのオスの特徴
・地面から肩(背中)までの長さ(高さ)は、5mに届くほど
・体重は、おおむね7tほどで、10tを超える個体もいる
・年齢が上がるほど、体も大きくなり続ける
・オス同士やメスの取り合いなど、戦う時に牙を使う
・オスの牙は大きく立派で、象牙ハンターの犠牲になる
アフリカゾウのメスの特徴
・地面から肩(背中)までの長さ(高さ)は、4mほど
・体重は、おおむね3t程度
・メスは、2~4年の周期で1頭ずつ出産する
・メスの牙はオスよりも小さい
オスとメスの違い
●オスは年齢がいくほど体と牙が大きくなり続けるそうですが、メスは多少太ることはあっても、両方の成長が止まる時期があるといわれています。
●群れは母系家族で、オスは大人になると群れから外れて1人立ちするそうです。
●1頭でいる個体を見かけたらほとんどオスと考えて良い様です。
オスは発情期に入ると、メスの群れを回り相手を探す様です。
そこで見つけたメスと群れ一緒に行動するそうです。
●繁殖適齢期のオスが、象牙ハンターによって命を奪われるため、メスの数の方が上回り、繁殖が難しくなってきている様です。
まとめ
アフリカゾウのオスとメスには、体と牙の大きさに違いがあることが分かりました。
オスは①大人になると群れから外れ、単独で行動し、繁殖期にメスを探して子供を作ること、②メスは子供と繁殖適齢前の若いオスとで母系の群れを作ることが分かりました。
また、その群れが複数集まって、大きな集団になることもあるということでした。
オスは、その立派な牙を持つがゆえに、象牙ハンターに狙われ、命を奪われ、減少の一途をたどっている様です。
メスにも牙があるので、象牙ハンターに狙われないわけではないそうですが、オスよりも価値が低いという理由から確率は低いということです。
最近では、「自己防衛としての進化」なのか、オス、メスに関係なく、牙のない個体が生まれる率が上がってきたという研究結果もある様です。
将来、アフリカゾウのオスとメスの違いは、体の大きさだけになってしまうのでしょうか。
本当は、アフリカゾウ牙は、生きていく上で重要な役割を果たしていると考えられているので、絶滅の心配をしてしまいました。