コツメカワウソはカワウソの仲間の中では一番からだが小さく、絶滅危惧種にもなっています。
そのためとても希少価値が高く、国際間の個体輸出はとても厳しく制限されています。
またペットとして販売されている個体だと、かなり高価で60万円~100万円くらいするようです。
コツメカワウソはカワウソの中でも群を抜く、放っておけないほどの可愛さがあるので、余計に人気が高いのでしょうね。
そんな愛らしいコツメカワウソですが、野生下ではどんな生活をしているのでしょうか?
彼らの暮らしぶりをこれから少しずつ見ていきましょう。
コツメカワウソの生態は?
コツメカワウソは東南アジアや中国南部など、温かい気候の土地に住んでいます。
早朝から日中までと、日中を過ぎてから夕方までの明るい時間帯に活発に行動していて、昼間ほど活発ではありませんが夜暗くなってからもちょこちょこ活動するのだそうですよ。
河川周辺などの水が豊富な場所で暮らし、たまに陸にあがることもあるようです。
主に水の中で生活し、泳ぐことが非常に得意です。
手先も器用なので手を使って貝類や魚、ザリガニなどの甲殻類、カエルや昆虫など、とても幅広く捕まえて食べます。
普段は約10~15頭くらいの家族の群れで行動し、12種類以上もの鳴き声を使い分けて仲間同士でコミュニケーションをとっているとされていますよ。
またコツメカワウソは夫婦仲がとても良く、一度ペアとなると生涯同じ相手と連れ添うのだそうです。
素敵ですね。
一夫一婦制なので親しみが持てます。
妊娠期間は2ヶ月ほどで、時には年に2回繁殖することもあるといわれます。
赤ちゃんが誕生すると、父親が主にエサを捕まえて巣へ運び、母親は巣穴の中で赤ちゃんを守るという役割分担をするそうです。
赤ちゃんは産まれて40日くらいまでは目が開かず、生後3ヶ月くらいまではお母さんの母乳も飲んで成長します。
そんな赤ちゃんカワウソは9週目くらいで泳げるようになり、生後約1年半で成熟するのだそうです。
こんなに泳ぎが得意なコツメカワウソも、最初は水を怖がるだけでなく、実は全く泳げないそうですよ。
人の赤ちゃんと似ていますね。
まとめ
コツメカワウソの生活やコミュニケーション、子育てなどの生態についてご紹介してきました。
今まで知らなかった意外な一面も垣間見えた気がします。
ちょっと私たちと似ている所も多いことが分かり、さらに親しみが持てたのではないでしょうか。