コツメカワウソは食肉目・イタチ科・ツメナシカワウソ属の一種で、絶滅危惧種として守られています。
食肉類は哺乳類の一種なのですが、鋭い歯をもつ種類が多いです。
事実、コツメカワウソは貝類が大好きなのですが、あの可愛い外見からは想像できないしっかりした歯を持っていて、噛まれてしまうと怪我をしてしまうので注意が必要です。
コツメカワウソだけでなく、カワウソ全体の数が減ってきています。
そのため世界中でカワウソを保護する活動や、カワウソを広く知ってもらうためのイベント等も催されています。
日本国内で野生のコツメカワウソはいませんが、ではコツメカワウソはどこに生息しているのでしょうか?
では進めていきたいと思います。
コツメカワウソの生息地について
コツメカワウソはスリランカ、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島)、フィリピンのパラクン島、タイ、カンボジア、ベトナムなどの東南アジアの国々と中国南部や台湾など東アジア、さらにインド、ネパール、バングラデシュなどの南アジアなど、温かい地域に広く分布しています。
また生活場所として選ばれるのは海岸沿いや川、湖、沼地などの水辺で、ときには人が作った水田でも姿が確認されることもあるようですよ。
低地から標高2000mくらいの場所まで、水の近くなら色々な場所に住むことができるようです。
主に大半を水の中ですごくコツメカワウソは、水がない場所では生息できません。
絶滅危惧種に指定されてはいるものの、その生息地はとても広いのですね。
ただかつては姿が見られたシンガポールや香港では、絶滅してしまったとされています。
現在コツメカワウソの輸出は制限されていて、きちんとした手続きを踏まないと違法になりますが、その希少価値の高さから、身勝手な私欲のための密輸が多いのも現状です。
とても悲しいことですね。
絶滅してしまった場所がある一方で、イギリスという本来の生息地からとても離れた場所で、飼育されていた個体が逃げ出して定着した例もあるようです。
絶滅危惧種が外来種として別の地で生息しているのも複雑な気持ちです。
まとめ
コツメカワウソは意外と広い地域に生息しているということが分かりました。
ただ、生息地域は広くても安心できません。
日本では水族館などで目にする事がおおいため、危機感が薄いですが、希少動物だということでこれまでとは違った見方ができるかもしれませんね。