じっとしている時間が長く、なかなか動いている姿を見ることができないと言われるハシビロコウですが、オス、メスの見分け方はあるのでしょうか。
ハシビロコウの性別の見分け方は?
わたし達が日ごろ目にしている動物たちは、両生類でない限り、ほとんどのものがオス、メスに判別できます。
クジャクやキジのように、オス、メスの判別が羽の色でできるものであれば、わたし達素人でもオス、メスを見分けることはそう難しいものではありません。
ですが、カラスやハトのように、すぐには判別できないものも少なくありません。
ハシビロコウも、その一つになります。
ハシビロコウのオスは、どのような特徴をもっているのでしょうか。
また、メスには、オスにはない身体的特徴があるのでしょうか。
ハシビロコウは、かなり大きなサイズの鳥になります。
見た目に何かしらの違いがあれば、すぐ判別できるように思いますが、実は、オス、メスともに、判別するための身体的特徴はありません。
強いて言うならば、身体の大きさでしょうか。
オスはメスに比べると平均体長、平均体重ともに、大きくなっております。
例えば、オスの平均体重は5.6グラム、メスの平均体重は4.9キログラムになります。
身体的特徴で判別できないとなると、ハイエナ等の動物同様、麻酔で眠らせた後、交接器の超音波画像検査、触診等の検査を行うのではないでしょうか。
札幌にある円山動物園で飼育されているブチハイエナは赤ちゃんの誕生が期待されていたのですが、いつまで待っても一向に繁殖行動が行われません。
不思議に思った動物園スタッフが北海道大学の協力を得て検査したところ、どちらもオスだったことが判明したそう。
このように、身体的特徴でオス、メスの判別ができない場合は、専門家の協力を得て検査を行い、判別しているのではないでしょうか。
まとめ
上野動物園等、オス、メスの番いのハシビロコウを飼育している動物園では、オス、メスがお客さまでも見分けわれるよう、判別のための工夫が施されております。
例えば、上野動物園には数羽のハシビロコウが飼育されておりますが、足にカラフルなリングが入っているそう。
見る機会がある人は、リングでオス、メスを判別し、どの部分に違いがあるのか、探してみるのも楽しいかもしれません。