ホッキョクグマのオスとメスの違いはどこでしょうか?
ホッキョクグマは生まれたばかりの頃は性別がわからない場合が多いのです。
よく知られている話では、札幌円山動物園のツヨシ君が実はツヨシちゃんだったことですね。
なぜそんなに性別を見分けるのが難しいのでしょうか?
今回はホッキョクグマのオスとメスの違いについて紹介します。
ホッキョクグマとオスとメスの違いは?どこを見ればわかる?
大人になれば、その大きさの違いでオスとメスはわかるでしょう。
ホッキョクグマのオスは体重が400~600kgで、メスは少し小さめで200~350kg(妊娠時は500k)です。
体長はオスが200cm~250cm、メスは180cm~200cmで、一回り小さいと言う事です。
但し、近年は地球温暖化の影響で小型化が進んでいて、1984年~2009年までの25年間でオスの平均体重が-45kg、メスの平均体重が-31kg減少していることがわかっています。
子供の頃の性別判定は、ホッキョクグマも哺乳類ですから交接器のあるなしで判定をします。
ところがこの交接器がよくわからないそうなのです。
原因は毛です。
毛が長くてあるかどうかを判定できないそうです。
いくら飼育員さんでも毛の中をかき分けてチェックするのは、麻酔でもかけないと無理です。
他の方法としては、おしっこがお腹の方からでていれば、オスではないか、とか、尾の方から出ていると見えればメスだ、という方法で判断します。
しかし、これもしゃがんでおしっこをする個体もいる上に、泳ぐことが多いホッキョクグマをこの方法で確実にオスとメスの判定を確実にできるわけではありません。
では、麻酔をかければいいではないか、と思いがちですが、麻酔をかけてもメスの外陰部が小さくて見えない、逆におへそを見てオスの交接器と間違う可能性があるなど、オスメスの判定は、専門家でも相当に困難なようです。
まとめ
専門家でもオスとメスの違いが分かりにくいと言う事がお分かりいただけたでしょうか?
ツヨシ君の弟だったはずのピリカ君もメスだと判定されました。
これでは、簡単にお嫁にいったり、婿さんをとったりと縁組をすすめるわけにはいきませんね。