コビトカバは西アフリカの森林地帯に生息する動物です。
水辺の近くに単独でいることが多く、また幼体を連れていることもあります。
今回は、コビトカバが西アフリカのどの辺にいるのか詳しく調べてみましたのでご紹介いたします。
コビトカバの生息地
コビトカバの生息地は、ギニア、コートジボワール、シエラレオネ、リビエラとなっています。
マダガスカル、ナイジェリアではすでに絶滅してしまいました。
ギニアとコートジボワールにまたがるニンバ山厳正自然保護区は熱帯雨林とサバンナを有し、五百種以上の動物が生息しています。
コビトカバは固有種として生息しています。
ニンバ山厳正自然保護区は1981年にギニア、続いて1982年に世界遺産として登録されています。
1992年にはリベリアからの流入移民や鉱山の開発により危機遺産に登録されました。
現在は立ち入り禁止となっています。
リベリアの国立公園の調査では希少な野生のコビトカバの撮影に成功したことがニュースになりました。
シエラレオネ、リビエラにいるコビトカバは3000匹を下回るほど減少していると発表されています。
コビトカバはカバの中でも進化の途上で、原始的な姿を留めています。
肌色はカバよりも暗い色をいています。
鼻の位置がカバは穴が上向きなのに対し、コビトカバは前を向いています。
カバの目は膨らんでいますが、コビトカバは平面です。
カバはコビトカバから進化をしたと言われています。
カバが水中で暮らせるように適応した結果、目鼻が水中から上に出るような形になりました。
まとめ
コビトカバは水中生活がカバほど得意ではありませんが、水中でしばらくは居られるようなつくりになっています。
水かきがついていて、耳や鼻の穴を閉じることもできます。
その結果潜水時間は6分間もあるのです。
コビトカバはカバほどは水浴びしません。
コビトカバは血のような赤い分泌物を出すため血の汗をかくと言われていますが、この分泌物には保湿効果と日焼け止の効果があり、皮膚を守っています。
またこの赤い汗はカバも出すことができます。
マダガスカルやナイジェリアではすでに絶滅してしまった希少な種です。
愛らしいコビトカバの姿を見たら、絶滅させてはいけないと、深く感じます。
動物園に出かけてください。