タスマニアデビルの赤ちゃんですが、YouTubeで見ていると本当に微笑ましくてかわいいです。

産まれたばかりだと、手のひらに乗るくらい小さくて猫のようです。

けれどその大きさになり、母親の袋の中から出てくるまでは壮絶な戦いをしているのです。

タスマニアデビルはどのように産まれてくるか

タスマニアデビル 赤ちゃん

タスマニアデビルはカンガルーなどと同じような有袋類です。

やっと母乳を飲めるだけの力を持って、未熟児のような状態で産まれてきます。

大きさは米粒ほどです。

そして自力でなんとか母親の袋の中に入ります。

タスマニアデビルの袋の入口は下の方についていて、雨やゴミなどが入りにくいようになっています。

その中に産まれたばかりのタスマニアデビルの赤ん坊が入っていきます。

タスマニアデビルの赤ちゃんが袋の中から出てくるまで

袋の中に入れば、そこは安泰かというと、そうではありません。

タスマニアデビルの乳頭は4つしかないので、乳頭をゲットできた4頭だけが大きくなって袋の中から出ていけるのです。

タスマニアデビルは1回の出産で20匹から40匹もの赤ちゃんを産みます。

しかし、先に上げたように4つしかない乳頭を奪い合って生き残るのは4頭のみです。

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袋の中から出たタスマニアデビルの赤ちゃんもまだ生存競争が続く

やっと袋の中の生存競争に勝って、外に出た赤ちゃんですが母親と過ごすのは10ヶ月ほど。

それからは自分で餌をとり、ライバルに勝って行かなくてはいけません。

40匹の中の4頭になり、また生存競争の世界で生きていくのです。

タスマニアデビルの気性の荒さや、自分より大きなものや強いものには臆病という性質も、世の中を生き抜いていく知恵かもしれませんね。

まとめ

タスマニアデビルの動画などを見ていると、鳴き声はお世辞にもかわいいとは言えないものの、小さな熊のようにコロコロと走っていく姿には癒されるものがあります。

産まれてからの壮絶な生存競争には驚きました。

何のためにこんなにたくさんの子供を産み、争いながら生き抜いていくのかと考えてしまいました。

それぞれの生態の必然性なのだろうけれど、とても大変です。

タスマニアデビル、がんばって!とエールを送りたくなりました。

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