トナカイと言えば、サンタクロースのソリを引いている動物というイメージですが、想像上の生き物ではなく、地球上に実際に存在する動物です。
皆さんもご存知かもしれませんが、とても特徴的で立派な角をもっており、この角の大きさでオスの社会的地位などが決まるといわれています。
このトナカイの角ですが、オスは一年に一回角が取れ、生え変わるのを皆さんご存知でしょうか。
今回はこのトナカイの角が取れたり、生え変わったりする現象についてまとめてみたいと思います。
トナカイの角は取れる?
トナカイはシカの中でも珍しい、オスにもメスにも角が生えている動物です。
オスのトナカイは秋になると角が取れるという特性があります。
これを落角と呼びます。
これはトナカイに限らず、シカの仲間はみな角が生え変わります。
トナカイの角は生え変わる?
オスのトナカイは秋になると角が取れてしまいますが、新しい角が生えてきます。
トナカイの角は雪を掘ってエサなどを確保するという役割があります。
トナカイのエサとしては、雪中にある草や葉、冬眠している虫などがあげられます。
秋にオスの角が取れることにより、冬の時期はメスの地位が相対的に高くなり、メスのほうが優先的にエサを確保できるようになります。
トナカイの繁殖は基本的には秋に行われ、冬にはメスの体内に赤ちゃんがいるという状況になります。
オスのトナカイだけ角が生え変わることにより、お腹の中の赤ちゃんにより多くの栄養を与えるために、メスのトナカイがエサをたくさん食べることのできる状況ができあがります。
このためにオスのトナカイだけ、角が生え変わるのだといわれています。
より種として強い子孫を残すためにオスのトナカイの角は生え変わるのです。
まとめ
今回はトナカイの角が取れたり、生え変わったりする現象についてまとめてみました。
シカの角が生え変わるのは知っていましたが、トナカイの落角に上記のような重要な理由があることは全く知りませんでした。
ただ単に角を新しくするためだと思っていたため、この意味を知った時は正直かなり驚きました。
ちなみにトナカイの角は漢方薬の材料などにもなっており、われわれ人間にとっても、とても意味のあるものです。