クリスマスシーズンにサンタクロースのソリを引いている動物といえば、皆さんご存知トナカイです。
トナカイは主に北極圏に生息しているシカの仲間です。
とても特徴的な角を持っており、シカの中ではとても珍しいオスメスともに角があることで知られています。
このトナカイなのですが、実は絶滅危惧種に指定されている動物でもあります。
近年ある理由で数が減ってきており、2016年に絶滅危惧種に指定されました。
今回は、トナカイが絶滅危惧種に指定された理由についてまとめてみたいと思います。
トナカイが絶滅危惧種に指定された理由とは
トナカイが絶滅危惧種に指定主な原因は、地球温暖化によるところが大きいです。
地球の気温が上昇し、北極圏に生息するトナカイがエサをとれずにやせ細ったり、飢えて亡くなってしまったりしているという論文が数多く報告されました。
これを受けた国際自然保護連合も、温暖化の影響でトナカイの数が減少しているとし、2016年に新たに絶滅危惧種に分類しました。
北極圏の気温が上がると雪が雨に変わります。
冬場に雨が降ると地面が凍り付いてしまい、エサが取りにくくなってしまいます。
これにより、野生のトナカイは食料不足に陥り、やせ細ってしまったり、最悪飢えが原因で亡くなってしまうということのようです。
イギリスやノルウェーの研究チームの発表によると、1994年から2010年までに、北極圏のトナカイの体重が12%程度減少したようです。
また、約21年から27年の間に地球上のトナカイの個体数は40%も減少したと推定されています。
まとめ
今回はトナカイが絶滅危惧種に指定された理由についてまとめてみました。
トナカイの絶滅危惧種に指定された原因は、現在社会問題の筆頭として知られている地球温暖化問題でした。
地球温暖化はトナカイだけでなく、いろいろな生態系に深刻な影響を与えています。
北極圏などの寒い地域に生息動物に与える影響は特に深刻で、ホッキョクグマなどは2004年には1000頭を切ってしまいました。
トナカイはホッキョクグマほど絶滅の危険は高くないですが、この状況が続けばいずれそういった危険も出てきますので、生態学者の皆さんにはぜひ何らかの対策を講じてほしいところです。