エゾヒグマは日本国内最大級の動物だと言われており、500kgを超える個体も存在しているようです。
自然界に敵なしと思われていたエゾヒグマですが、年々その数を減らしてきていると言われています。
そんな、エゾヒグマの生息地や生息する数について調べてみました。
エゾヒグマの生息地は北海道だけ?
エゾヒグマは北海道のほぼ全域に生息していると考えられているようです。
その中で北海道の西側に位置する石狩西部や天塩・増毛に生息する数は激減していると言われており、環境省のレッドリストに登録されているようです。
しかし、エゾヒグマの化石は本州でも見つかっており、数万年前には北海道だけではなく、本州にも生息していたと考えられています。
氷河期が終わって段々と暖かくなっていったからなのか、日本に生息するもう一種のクマ「ツキノワグマ」との生存競争に敗れて北海道に追いやられてしまったのかは、よくわかっていないようです。
エゾヒグマの生息数はどのくらい?
エゾヒグマは北海道に2000頭前後が生息していると考えられています。
エゾヒグマはエゾオオカミが捕獲したエゾシカなどの動物を横取りするなどして、エサを確保していたとされていますが、エゾオオカミの絶滅によってエサとなるエゾジカを捕獲することが難しくなり、草食系になっていったと推測されています。
そのため、十分な栄養を確保できず、冬を越せない個体が沢山いたと考えられています。
その為、害獣として駆除対象であったエゾヒグマは、国から保護対象として認定されたことにより、駆除の回数が減り、人間を恐れなくなった個体が増えて、山から人里まで下りてきて農作物や家畜などをエサとして繁殖していったと言われています。
まとめ
エゾヒグマは北海道のみに生息し、生息数は2000頭がいると考えられているようです。
また、国から保護対象と指定されたことで、その数も年々増えていると言われています。
しかし、一方で人間の農作物を荒らしてしまうなどの被害も相次いでおり、人とエゾヒグマの共存の道を考える必要があるようです。