エゾヒグマは日本の北海道だけに生息しているクマの一種で、環境省のレッドリストに載っていると言われています。

なぜレッドリストに載ってしまったのか、減少してしまった理由について調べてみました。

エゾヒグマの生息数が減少している理由とは?

エゾヒグマ 絶滅危惧種

生息数が減少してしまっているのは、幾つかの原因があると考えられています。

一番大きな要因と言われているのが、温暖化や都市化による生息環境の変化だと言われています。

エゾヒグマは寒いところを好むとされており、数万年前には本州にも生息していたようですが、温度が上昇するにつれて、だんだんと北へと生息地を移動していったと考えられているようです。

現在は日本で最も寒い都道府県の北海道であっても温暖化や都市化による気温上昇によって、一部地域の環境が変わり、エゾヒグマが移動していると言われています。

また、都市化によって山を切り開いたりする為、エサとなる草本や木の実、果物の数が減ってしまい、エサが足りなくなったことも原因だと言われています。

次に害獣指定による自治体の駆除活動も減少のひとつだと言われており、現在では駆除ではなく保護・共存を目指した方針へ変わっているようです。

その他の理由として、エゾオオカミの絶滅も要因のひとつに考えられているようです。

エゾヒグマは自分でエゾシカなどを狩猟することはなく、エゾオオカミが狩猟して動けなくなったエゾシカを横取りして食べていたようです。

エゾオオカミが絶滅すると、横取りが出来なくなり、動物性のエサが食べられなくなったことで、個体数を減らしていると言われています。

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エゾヒグマは絶滅危惧種!?

北海道のエゾヒグマ全体の数はゆるやかな減少傾向にあるようです。

自治体も方針を駆除から保護、共存する方向へ変更しているようですが、エサとなる草本や木の実などの減少していることや、駆除活動が減った為、人を恐れない世代のエゾヒグマが多数出てきていることから、人里に下りてきて、農作物をあらしたり、家畜を襲ったりするエゾヒグマは増加しているようです。

人里に下りて被害が出てしまうと駆除せざるを得ないことから、保護活動は難航していると言われています。

特に天塩・増毛地方や、石狩西部の地域個体群は減少率が激しく、環境省のレッドリストに載っているようです。

まとめ

エゾヒグマは天塩・増毛地方や、石狩西部の地域個体群が絶滅危惧種として環境省のレッドリストに載っていることがわかりました。

理由としては温暖化や環境の変化、エゾオオカミの絶滅などが挙がっているようです。

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