アリクイの種類で小型のものは可愛らしい姿をしていますが、オオアリクイは他の動物にはない変わった外見をしています。
アリクイでも小型の種類は複数の種族が存在むしていますが、オオアリクイは他に類似した種類がおらず、単独の種族となっています。
他に種族がいないと言うことは独自の進化を続けてきたため、あのような特徴的な外見を取得した可能性は高くなっています。
そんな他の動物では見られない外見を持っているオオアリクイについて、その特徴や体の大きさについてご紹介しましょう。
オオアリクイの大きさ
オオアリクイは体長が100~130cm、体重は18~40kgで、尻尾がとても長くて65~100cmほどあります。
立ち上がることがあるのですが、その場合は後ろ足と尻尾が支えになって立つことができ、立ち上がると前足を上げる動作をよく行い、そうすると人間と変わらない大きさになります。
この巨体であるが故に、オオアリクイは一日に三万匹ものアリが必要になり、一つのアリ塚でここまで大量に捕獲するのは難しいため、オオアリクイは移動を続けながらアリを探し回るので、その活動のほとんどを移動に費やしていることになります。
歩く速度がそれほど速くなく、天敵の肉食動物もいるため、この移動はオオアリクイにとってとても大変な行動になっているのは間違いありません。
オオアリクイの外見の特徴
オオアリクイの外見的な一番の特徴は、細長い顔でしょう。
これは口がストローのように細長くなったもので、吻(ふん)と呼ばれていますが、この吻は少ししか開けることができず、それでいてオオアリクイは哺乳類の中で唯一の歯が一本もない動物でもあります。
歯が無い代わりにとても長い舌を持っていて、この吻の長い口は舌を収納するためにこのようになった可能性があります。
オオアリクイには前足に鋭くて長い爪を持っていますが、これは攻撃をするためのものではなく、アリ塚を壊すためにしか使っていません。
そしてこの爪ですが、歩くときに大きすぎてとても邪魔になるので、オオアリクイは爪を内側に向けるように手のひらを曲げて、手の甲を地面につけて歩くという変わった特徴を持っています。
オオアリクイの他の特徴
オオアリクイは基本的に単独行動をしていますが、メスは子供が生まれると二年ほど子供と一緒に生活しますが、それ以後は単独で生息しています。
オオアリクイは他の体の小さなアリクイに比べて体毛が長くなっていますが、これは小型のアリクイは樹木に登るので体毛が長いと邪魔になるので短いのですが、オオアリクイは樹木に登らないので毛が長くなっています。
特に尻尾にはフサフサとした毛がありますが、これはオオアリクイは眠るときに尻尾を体に巻き付けるので、保温の意味があります。
前足には長くて鋭く尖った爪を持っていますが、オオアリクイは自ら他の動物を襲ったりしないので、この爪は木登りをしていた祖先の名残りと、アリ塚を壊すためだけに使われています。
まとめ
オオアリクイはその体格に似つかわしくない可愛らしい顔つきをしています。
体がとても大きいのにそれに反した小さな目と耳をしていて、そんな小さな目を見ているとどこか癒される感じがします。
オオアリクイは日本では野生で生息しておらず飼育されている状態でしか見ることができないので、動物園などに出かけてたら一度は見てみることをおすすめします。