チンチラはペットとして人気が高まっている小動物です。
非常に人なつっこくて、その姿があまりにも可愛いので、人気が出ることにも頷けます。
しかし、一方、夜行性の動物で神経質な面を持ち合わせておりますので、飼い続けるためには環境というものが、一番重要であるといわれています。
家族の一員として迎えれば、心和ませてくれること請け合いの小動物でありますので、家族で見守りながら、10年~20年という寿命を全うさせてあげるというのも、飼い主としての思いやりではないかと思います。
人間にしても劣悪な環境の中では、精神的に安定をえるというのは難しいことかと思えます。
小動物ということを度外視して、同じ哺乳類の仲間として、環境をチンチラのために整えてあげたら、きっと人間の心の栄養になることにつながるのではと思うのです。
チンチラのベビーを飼育をするのに気をつけることは!
チンチラの赤ちゃんは、生まれてすぐは30~60グラムです。
生まれた時、ほぼ完全な姿で生まれてきます。
ただ、歯だけは例外です。
生えそろうには、約1ヶ月くらいです。
生まれた時には、切り歯と臼歯の3対だけです。
注意しなければならないのは子どもが多いと母乳が少なくなってしまう恐れがありますので、飼い主がミルクを与えてやる必要があります。
犬や猫用に売られているミルクがありますので、スポイドなどで飲ませてあげなければなりません。
無理に飲ませようとすると、誤飲をして肺に入り「肺炎」を起こすことがありますので、優しくミルクを飲ませてやる必要があります。
スポイドを赤ちゃんの口元に持って行き、赤ちゃんが自然と飲める形を作ってあげるというのも、飼い主としての心遣いではないかと思います。
離乳には、約6週間かかります。
でも、前述したように、生まれたてでも3対の歯が生えておりますので、ペレットや牧草を食べることができます。
それと、雄に限っていえば、生後10ヶ月で発情する場合があるので、母親とは別のケージに移しておくことが無難かと思います。
人間がお風呂で垢を落とすように、チンチラは砂浴びをしながら汚れを落とすのです。
母親は、産後2週間で砂浴びを再開します。
それを赤ちゃんが見て、必ず真似をしますので、砂浴びの容器は赤ちゃん用に少し浅めの物で、なおかつ広めの物を用意しておくと良いと思います。
浅くて広めの容器を用意することにより、母親と一緒に砂遊びを楽しむチンチラを想像してもらえればと思います。
チンチラのベビーにとって最適な温度は何度なの?
チンチラにとって、温度の管理は生きるかどうかの大変な問題になる部分です。
特に注意をしてもらわなくてはならない大切な管理面だと思います。
標高5000メートル近くのところに住んでいますので、暑さが大の苦手、適温は15~22度、湿度にも気を配って、40%未満が良いとされています。
しかも、毛皮を身にまとっておりますので、自らが温度調節するというのは、チンチラにとっては難しいことなのです。
夏は25度を上回らないように、また、冬は15度を下回らないように管理してあげる必要があるのです。
26度を超えると、熱中症を引き起こす場合がありますし、冬場では室温が5度以下になると、肺炎を引き起こす場合もあるので、温度管理チンチラにとってとても大切な飼育要件であるのです。
まとめ
チンチラは平均寿命が長い一面、元々高山で生息しているため、温度管理には特に注意が必要です。
元々が寒冷地の中で育ってきておりますので、高温多湿には特に弱いということを心してあげなければならないのです。
家族の一員なのですから、やはり健康管理には、飼い主としての心遣いが最も重要なポイントになるかと思うのです。
チンチラが快適と感じられる温度をチンチラ自らが作ることは不可能ですから、人間が、チンチラに向き合いながら、暑がってはいないか、寒すぎないかと、何時も見守ってあげることが基本となるのは間違いないところなのです。
愛らしいチンチラを家族の一員として迎え入れ、家族が揃ってチンチラを可愛がることで、家族間にコミュニケーションが生まれるようにも思いますし、元気で育てていくことが家族共通のいやしと励みとなることだと思います。