この地球上には、最大の草食動物であるゾウが生息しています。

その種類は、原始の時代に、生息地の気候や環境によって分かれていった様です。

現在、ゾウには2種類いることはよく知られています。

「アフリカ大陸に生息するアフリカゾウ」と「インド(アジア)に生息するインドゾウ」が、それぞれの特徴を持ちながら生息していることが分かっています。

これから、それら2種類の大きさや違いについて調べてみます。

アフリカゾウとインドゾウの大きさ

アフリカ象 インド象 違い 大きさ

  • アフリカゾウ

おおかたのアフリカゾウは、頭の先からお尻までの長さが約6~7.5m、地面から背中(肩)までの長さが約3~3.9mといわれています。

また体重は、約5,800~7,500kgといわれていますが、最大では1tを超える個体も見つかっているということです。

 

  • インドゾウ

おおかたのインドゾウは、頭の先からお尻までの長さが約5.5~6.5m、地面から背中(肩)までの長さが約2.5~3.2mといわれています。

また体重は、約4,000~5,000kgといわれ、アフリカゾウよりは小さいのが一般的の様ですが、最大では7,000kgまで成長する個体がいるともいわれているそうです。

アフリカゾウとインドゾウの違い

アフリカゾウとインドゾウは、同じ「ゾウ」として知られていますが、個々には、様々な違いがある様です。

一例を挙げてみます。

①分類

・アフリカゾウ:長鼻目ゾウ科アフリカゾウ属

(亜種であるサバンナゾウ、マルミミゾウなどを含む)

・インドゾウ:長鼻目ゾウ科アジアゾウ属

(アジアゾウの一亜種)

②生息地

・アフリカゾウ:アフリカ大陸のサハラ砂漠より南部

(サバンナや森林や湿地地帯など)

・インドゾウ:インド、ネパールなどのアジア地域から、タイ、インドシナ半島など東南アジア

(森林や湿地地帯など)

③体のラインと色

・アフリカゾウ:背中のラインが山なりになっていて、体の色は灰色が一般的

・インドゾウ:背中のラインが反っていて、体の色は灰色が一般的

④繁殖時期

・アフリカゾウ:生後10年頃から繁殖可能になる

・インドゾウ:生後13年頃から繁殖可能になる

⑤寿命

・アフリカゾウ:おおむね50~80年

・インドゾウ:おおむね60~80年

※寿命は、どちらの種類も、人工飼育されている方が短いといわれています。

 

アフリカゾウとインドゾウの違いは、ほかにもある様ですが、最大の違いは「耳」といわれています。

特徴的な耳は、見た目で誰もが気付く部分です。

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アフリカゾウとインドゾウの耳

ゾウの耳には、無数の毛細血管が走っていて、温まった体の血液が耳に流れていった時、その耳をバサバサと仰ぐことによって、血液を冷やして体に戻す役目、いわゆる「冷却装置」の役目を果たしている様です。

アフリカゾウの耳とインドゾウの耳の違いは、生息地の違いにあると考えられていています。

アフリカゾウの耳は、大変大きく三角形に見える形を、インドゾウの耳は、アフリカゾウと比べて小さく四角形に見える形をしています

どちらのゾウも暑い地域に生息しているため、体温が上がり過ぎない様に耳を団扇の様にバサバサと動かす様です。

アフリカゾウの耳がインドゾウより大きいのは、より暑い地域に住むアフリカゾウが、できるだけ短時間で効率よく体温を下げる必要があるからだと考えられている様です。

まとめ

アフリカゾウとインドゾウの違いを探る時、生息地の違いだけで、「体の色が同じ」や、「体の大きさが似ている個体がいる」など、似ていることもありました。

ですが、一目瞭然の違いは「耳」にありました。

耳を見れば、どちらの種類かはっきり分かる様です。

それぞれのゾウの耳が今の形になったのは、「生息地の気候に合わせて進化した」なくてはならない「冷却装置」であることが分かりました。

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