微笑しているかのような表情と、おだやかでゆったりとした動きで、私たちまでも穏やかな気持ちにさせてくれるナマケモノ。
見ていると本当に気持ちが和みます。
そのナマケモノ、実はペットとして飼育することができるんです。
ナマケモノは人懐こくて、慣れれば抱っこすることもできるようになるといいますから、ますますかわいいですね。
ペットとしての人気は、日本国内でもこれから上昇していきそうです。
ですが、いざ飼うとなるとどんな環境を用意してあげればいいのでしょうか。
今回は、飼育環境のうち気温について調べてみました。
ナマケモノを飼育するのに適した温度は?
ナマケモノが生息しているのは、南アメリカと中央アメリカの熱帯雨林です。
飼育するには、本来の生息地である熱帯雨林に近い、高温多湿な生活環境を整えてあげる必要があります。
まずは、暖房と加湿器を用意してください。
それから、飼育室内の温度は30℃、湿度は70%を保つようにしてください。
少なくとも25℃よりも室温が下がることのないように、しっかりと気を付けてあげてください。
温度や湿度が低すぎると、ナマケモノは自分で体温を調整することが上手くできないために、すぐに弱ってしまいます。
熱帯雨林と同様の環境の再現は、私たちにとってはじっとりとして非常に不快な環境ではありますが、ナマケモノにとっては必要不可欠な環境です。
ナマケモノにとってストレスにならないよう、理想的な環境を整えてあげてください。
また、常に高温多湿であることから、飼育部屋にはカビ発生したり、雑菌が繁殖しやすくなります。
こまめに掃除をして、室内を清潔に保つように気を付けてください。
まとめ
熱帯雨林の再現とは…飼育環境の維持には、電気代など莫大な費用がかかりそうですね。
もともと高温多湿の日本に住む私たちではありますが、熱帯雨林の温度と湿度の部屋には、とても長居できそうにありません。
それでもナマケモノを飼いたい!という強い気持ちを持てる人だけが、ナマケモノを飼う資格があるのでしょう。
「かわいい」だけの生半可な気持ちでは、到底生きものを飼うことはできませんが、ナマケモノは特にハードルの高い生きものですね。