ナマケモノという、すごい名前の生きものがいます。
思わず自分のことを言われたようでドキッとしてしまいますが、親近感も覚えてしまいます。
でも生きていくことすら厳しい自然の掟の中で、本当にナマケていられるのでしょうか。
本当は、ナマケているのは見せかけの姿で、裏には獰猛な性格を隠し持っているのでは?
そんな疑問から、ナマケモノについて調べてみました。
ナマケモノの生態や、その性格について
ナマケモノは、一日の大半を眠って過ごします。
その睡眠時間はなんと20時間。
1週間に一度だけ、排せつのために木から降りてきますが、それ以外はずっと木の上で過ごします。
しかもほとんど動きません。
食事すら、木にぶら下がったりしがみついたりしたまま、ほとんど動かずに顔だけを動かして周りの木の葉などを食べるのです。
しかもその食事量は、一日8gだけ。
動かないから少食なのか、少食だから動かないのか。
いずれにせよ、究極の省エネ生活ですね。
そんなのんびりしたナマケモノの性格は、これまたおおらかでおっとり。
争いを好まない穏やかな性格なのだとか。
こんな生態だからでしょうか、ナマケモノをペットとして飼う人も世の中にはいらっしゃるそうです。
でも、いくら省エネで穏やかとはいえ、れっきとした野生生物。
そんな生きものを飼うことって、難しくはないのでしょうか。
ナマケモノはペットとして飼えるの?人間になつくの?
おだやかでのんびりとしたナマケモノ。
時間に追われ、仕事に追われ、疲れ果てている現代人にとっては、眺めているだけでも十分癒されそうです。
ですが、ペットとして飼うなら、やはりある程度の触れ合いたいのが人情というものです。
かといって、ペットにとってストレスになってはかわいそうですね。
ナマケモノはその点大丈夫なのでしょうか。
実は、ナマケモノは比較的人間に馴染みやすい生きものなのです。
そして、なんと抱っこを嫌がりません。これは、赤ちゃんの時期にお母さんにしがみついてくっついて過ごす習性からなのですが、飼い主さんには嬉しい習性ですね。
まとめ
ナマケモノは、見た目のとおりの、獰猛とは程遠いおだやかな性格の生きものでした。
それゆえにペットとして飼育することすらできるなんて、意外でしたね。
ただし当然のことですが、普通の街中のペットショップで出会えることはほぼありません。
また価格も、あくまでも目安ですが、7・80万円から100万円以上。
とても庶民の手の届く生きものではありません。
日本の多くの動物園では、ナマケモノを飼育しています。
まずは、動物園に足を延ばして、のんびり眺めてみるのもよいかもしれませんよ。