チンパンジーや他のサルに比べ、ボノボってあまり身近にいないですよね。
動物園でも見かけません。
そのわけは、ボノボの生息している所はごく限られているからです。
狭いエリアにしか生息しないからこそ、その数も少なくなっているのです。
ということで、ボノボの生息地と生息数について調べてみましょう。
ボノボの生息地はどこ?
ボノボが住んでいるのは、アフリカのコンゴ共和国というところです。
コンゴ川流域赤道直下の熱帯雨林にしか野生のボノボは生息していません。
このエリアには食べ物を奪い合わなければならないような種がいないため、安定して暮らしていけるのです。
ボノボの優しい性格は、そのような環境からもきているのではないかと思われています。
しかし、1つの国や地域にしか生息しないということは、その国の動向がボノボの生息にも大きく関わってくることになります。
コンゴ共和国は、内乱や戦乱に長い間みまわれた国です。
経済も国民の心も生活もすさんでしまった時期がありました。
そんな時期にボノボは乱獲され、数が大幅に減ってしまったのです。
食糧にされたりペットとして売ったりするためです。
また、開発などの森林伐採により熱帯雨林じたいが減っているため、生活する場を失ったボノボの数も自然と減ってしまうことになりますね。
ボノボの生息数は?
国が安定し、ボノボが絶滅危惧種として守られるようになってから徐々にその数も回復してきました。
とはいっても、他のサルに比べればまだまだ少ないのが現状です。
野生のボノボは現在二万頭に満たないと言われており、近年では海外で売り買いされる事例が目立っているということです。
ボノボに対する世界の認知度の低さも多分に影響していると思われます。
まとめ
絶滅危惧種に指定されても生息数が増えない生き物はたくさんいます。
人間にもっとも近い類人猿だとされているボノボが、地球から消えてしまうのは悲しいことです。
世界的にも、もっとボノボに対する知識を持ち、認知度を広げることが大切なことだと思います。