陸生肉食動物の中で最大のホッキョクグマですが、天敵はいるのでしょうか?
もちろん、生命の原理からいって天敵のいない生物はいないはずです。
北極で、そして陸上で最強の力をもつホッキョクグマの天敵とは、はたして・・?
今回は、ホッキョクグマの天敵はシャチなのか?について紹介します。
ホッキョクグマの天敵はシャチなの?それだけ?
海洋生物最強のシャチが天敵と言えそうです。
シャチは海洋生物の食物連鎖の中で頂点にたっており、海の中ではさすがのホッキョクグマもかないません。
シャチはイルカの仲間で最大の種類であり、オスの平均体長は5.8~6.7m、メスは4.9~5.8mとホッキョクグマから見るととても大きいのがわかります。
(ホッキョクグマはオスでも体長2.5~3mです)
シャチは英語では「キラーホエール」と呼ばれ、自分よりとても大きいクジラを襲う事でも有名です。
又、シャチは、地球上でもっとも広く分布する哺乳類で、特に冷たいところが好きなようです。
さて、ホッキョクグマ対シャチですが、シャチは海洋生物なので、陸には上がってきません。
もし仮に陸で対決すればホッキョクグマにも分がありそうですが、おそらくその場合、シャチはそれ以前に亡くなってしまっているでしょう。
ホッキョクグマはとても泳ぎが上手なのは知られていますが、さすがにシャチにはかないません。
では、ホッキョクグマは、陸だけで生活すればいいじゃない、と考えそうですが、北極で生きていくためにはそうはいきません。
エサを求めて、海に入らなければならないのです。
そこをシャチがガブっといくのです。
特に最近は温暖化の影響で氷床が減ってきて泳ぐ距離が伸びているそうなので、なお危険ではないかとも言われています。
とはいうものの、シャチが積極的にホッキョクグマを襲うことはないようです。
まとめ
以上、ホッキョクグマの天敵はシャチでは、ということで紹介をしてきましたが、本当の敵は他にもいると言われています。
先にも少し触れましたが、地球温暖化です。
氷の上で生活するホッキョクグマにとって、氷が減っていくのは深刻なダメージを与えます。
泳ぎはじめてから、長い距離を泳ぐことになり、シャチに捕食されたり、途中で力つきてしまう例もあるそうです。
最も恐ろしい “天敵”はこちらかもしれません。