肉食獣として知られるチーター。
野生のチーターは普段、どんな獲物を捕え、食べているのでしょうか。
今回は、チーターが食べる動物についてご紹介します。
チーターが食べる動物
現在、野生のチーターは、サハラ以南とアフリカ北西部、東部の一部、 イランに生息しています。
生息地ごとの主な獲物を、下記にまとめました。
東アフリカでは、トムソンガゼル、グラントガゼル、ジェレヌク、インパラ、レッサークーズー、ディクディク。
南アフリカでは、スプリングボック、インパラ、クーズー、キリン、アフリカスイギュウの子供、リードバック、プーク、イボイノシシ。
中央アフリカでは、ハーテビースト、オリビ、コープ、ホロホロチョウなどの地上性の鳥。
サハラでは、バーバリーシープ、ダチョウ。
イランでは、野ウサギ。
このほか、家畜の羊、ヤギ、仔牛、ラクダの子供を捕えます。
1日あたりの食事量は、2~4㎏です。
チーターには、ほかのネコ科動物のように強力な咬筋(咀嚼する筋肉)がありません。
これは、速く走れるよう頭部と顔が小さく進化したせいです。
頭の骨や歯が軽いので、咬む力が弱く、獲物の堅い骨をかみ砕くことはできません。
乾燥に強いため、水を飲むのは4日に1回、時には10日に1回しか水を飲まない時もあります。
水以外にも、獲物の血液からも水分補給をします。
まとめ
チーターが食べる動物についてご紹介しました。
外国に生息する動物のなかには、はじめてその名前を聞くものもいました。
チーターは、ほんとうに様々な種類の動物を食べるのですね。
これだけたくさんの動物を食べるとなると、好き嫌いとか出てきそうですよね。
チーターにも、私たち人間のように味覚を感じる器官があるのかどうか調べたところ、味を感じ取って脳に信号を送る感覚細胞は、すべての哺乳類にあることがわかりました。
ただ、ネコ科の動物の場合、甘みを感じる細胞を作り出すことができないため、甘みだけは感じられないそうです。
ネコ科の動物に、味覚があるとは驚きです。
なぜなら、私は家で猫を飼っているのですが、ふとあるとき飼い猫用のドライフードを1粒だけ齧ってみたことがあるのです。
…味らしい味のしない、なにやら穀物くさい感じのものでした。
こんな不味いもの、よく毎日食べられるな、と思ったほどです。
こういう経験があるので、ネコ科動物には、てっきり味覚はないものと思っていました。
ひょっとしたら、食べさせられている猫のほうも、「こんな不味いもの食わせやがって!」とか、思っていたのかもしれませんね…。