日本列島(本州、四国、九州、対馬、屋久島、沖縄本島、宮古島、石垣島、西表島)と日本国内に広い分布を持つオオミノガ。

日本産で最も大きいミノムシとして知られています。

対してチャミノガは日本列島(本州、四国、九州、対馬)に加えて台湾や中国などにも分布しています。

チャミノガの幼虫は15~25㎜ほどで、日本産で最も大きいオオミノガと比べると1/2~1/3程度と小ぶりな種です。

また、両者ともに分布が似ており、また草木で覆われた幼虫であることから、一見で見分けることがとても難しいです。

では一体、どのようにすれば両者を見分けることが出来るのでしょうか?

今回はオオミノガとチャミノガの見分け方について、詳しく紹介していきたいと思います。

簡単なオオミノガとチャミノガの見分け方

オオミノガ チャミノガ 見分け方

初めに日本国内における生息数ですが、オオミノガヤドリバエの出現により減少しているそうです。

そのため、通常見かけるミノムシの多くはチャミノガです。

しかし地域によって生息数も大きく異なる為、一概にオオミノガは見かけないとも言えないです。

また、オオミノガの幼虫は、サクラ、クリ、ヌルデなど、多くの広葉樹の葉を食べて育つため、上記の樹でよく見ることができるそうです。

次にオオミノガとチャミノガの見分け方についてですが、見分けるのは飼育している人でも難しいほどです。

簡単な見分け方としては、蓑に対してある程度の角度(約45度ほど)をもって小枝をたくさんつけつつ取り付いているのがチャミノガで、真下にだらりとぶらさがっていて、小枝をあまりつけていないのがオオミノガです。

また、その形にも違いがあり、オオミノガは紡錘形(ぼうすいがた)で、チャミノガは円筒形です。

ただし、オオミノガのようにぶら下がって蓑についているチャミノガもごく普通に見られるので要注意です。

蓑についている角度と、その形の両面から見分けるのが良いでしょう。

素人ですと一見見分けがつかない場合もありますので、どうしても難しい場合には専門家に聞くことをお勧めします。

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まとめ

今回はオオミノガとチャミノガの見分け方について紹介してきました。

いかがでしたでしょうか?

なかなか見分けることが難しいオオミノガとチャミノガですが、オオミノガはここ数年で数を減少させており、日本ではほとんど見られなくなってしまいました。

多くの樹で見られるオオミノガに似たミノムシは、たいていの場合はチャミノガです。

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