皆さんはスマトラトラって知っていますが?
ネコ科であるトラの仲間で、現存する9種類のトラの中で最も体が小さいとされている種類です。
特徴としては、体の色が黄色みがかった赤褐色であること、トラ特有の体にある黒い縞模様が他の種類のトラよりも数が多くて幅が広く、肩より後が2本ずつの束になっていることが挙げられます。
そのスマトラトラですが、実は野生での生息数は400~600頭ほどと言われています。
数が減少しているスマトラトラを絶滅の危機から守るために、1995年からスマトラトラプロジェクトが開始され、野生での研究や保護活動などが行われています。
ですが、トラの毛皮やトラの製品を扱う市場あり、1998年~2002年の間に少なくても毎年50頭ほどのスマトラトラが密猟されていると言われています。
絶滅が心配されているスマトラトラですが、どこに生息していて、野生ではどのような生活をしているのでしょうか。
その生態を見ていきましょう。
絶滅危惧種のスマトラトラの生息地はどこなの?
スマトラトラの生息地はインドネシアのスマトラ島になります。
熱帯モンスーン林に生息しているスマトラトラは、現存しているトラの中でも最も南に生息し、唯一島に生息している種類になります。
群れを作らず、普段はほかのトラと同様に単独で生活しています。
森林内に非常に広大な縄張りを持って生活していて、沿岸の低地林から標高2500mほどの高地にも姿を見せるほどです。
ですが、雌と雄、雌同士では縄張りが重なることがありますが、雄同士では重なることがないとされています。
森林で生活しているスマトラトラですが、2006年9月にスマトラ島などで続く森林火災によって森林170ヘクタール以上(東京ドーム36個分以上)も消失しているため、生態系に多大な被害を与えているとされています。
世界的にも保護されているスマトラ島ですが、日本でも8カ所の動物園でも飼育展示されていると言われています。
まとめ
スマトラトラは、島内に広く分布しているとされています。
ですが、相次ぐ火災等でその個体数は減少の一歩をたどっています。
絶滅する前に、動物園でぜひその姿を見てみましょう。