クロザルとは、霊長目オナガザル科マカク属に分類されるサルの1種です。
全身真っ黒の毛で覆われており、昼行性。
そして、この種は絶滅危惧種として記載されており、絶滅の危機にあります。
このリストに載り、保護区を指定しても密漁は絶えず行われており、現在では生息地であるスラウェシ島に4000~6000頭ほどになってしまっていると言われています。
日本では動物園で見られるところもありますが、とても貴重な動物です。
クロザルの性格はどんなの?
クロザルは陸上で生活する昼行性のため、1日のほとんどはエサを探しているか、他の個体とコミュニケーションを取ることに時間を費やしています。
果実を主な食事とし、昆虫やトカゲ、カエル、葉、鳥や鳥の卵など幅広く食べます。
基本的にグループ行動をするので、5~25頭程度の群れで生活しており、コミュニケーション能力に長けているので、音やジェスチャーで話をします。
このクロザルがとても有名になった話をご存知ですか?
2014年にある写真がネット上で話題となり、爆発的人気が出ました。
その写真こそ、このクロザルがなんと「自撮り」をした写真なのです。
2011年にインドネシアのスラウェシ島である写真家がクロザルの撮影をしていたときのこと。
カメラを三脚に設置し、カメラのリモートスイッチをあえて触れるようにして放置。
すると、クロザルはとても好奇心の強い種なので興味を持ち、カメラに触れて遊び始めました。
そのときに撮られた写真の1枚が、歯をむき出しにし、まるで笑ってポーズをとっているかのようで話題を集めたのです。
しかし、問題はそのあと起こりました。
この写真の著作権は誰のものなのか?
この写真家が自らの手で撮った写真なら、もちろん写真家のものですが、今回撮ったのはサル本人。
その為、論争が収まらず数年経ったいまでもまだ余波が続いていると言われています。
まとめ
サルの知能は高いと昔から言われていますが、可能性は無限にあるのかもしれません。
こうして、自ら考えさせる方法は様々なところで実践されており、驚かされることも多々あります。
偶然とはいえ、この写真はとても貴重なものであり、だからこそ余計に問題が発生しているようです。
人間のエゴで、このサルたちがこれ以上危機にさらされないことを考えなければならないところですね。
動物園で出会ったとき、また違う見方が出来ると思うので是非会いに行ってみてください!