カバといえば、大きく口を開けているイメージがありますよね。
それは、公園や遊園地などの遊具のイメージではないでしょうか。
大きく開いた口から子どもたちが元気に飛び出してくる、そんな楽しそうな光景が浮かんできますよね。
たいていの人が、子どもの頃、カバの遊具で楽しく遊んだ経験があるのではないでしょうか。
でもカバは草食動物ですよね。
肉食動物と違って獲物を襲う必要もないのに、どうしてカバの口はあんなに大きく開くのでしょうか?
みなさんはご存知ですか?
それでは、その理由をみていきましょう。
カバの口の大きさには、こんな理由が!
カバは体長3.5m~4m、体重は約2トン~3トンです。
陸上の動物の中では、ゾウに次いで2番目の大きさになります。
かなりの巨体ですよね。
その大きなカバが口を開けると、角度が150度にもなるというのです。
食事が植物ばかりの動物なのに、なぜそこまで大きく口を開ける必要があるのでしょうか。
それは、相手を威嚇するためなのです。
カバは、最も強いオスがリーダーとなって、一つの群れを作ります。
そのリーダーを決めるためにオス同士が闘うのですが、その勝敗を決めるのが、口なのです。
相手よりも大きく口を開けた方が勝ちとなります。
また、この口の中には、長く大きな牙(犬歯)があります。
これは天敵であるライオンなどの肉食動物にも非常に有効です。
ゾウに次ぐほどの大きな体を持ち、時速40㎞もの速度で走れるカバですが、肉食動物に比べて持久力がありません。
ライオンの群れに襲われれば、倒されることもあります。
特にこどものカバは狙われやすいので、群れを守るための武器が大きな口というわけです。
口を大きく開けて相手を威嚇することで、闘わずにすむようにしているのです。
ライオンの立場からすれば、自分の体が飲み込まれそうなほどに開いた大きな口、そしてその中に大きく長い牙(犬歯)があれば、ライオンといえども怖いでしょうし、無駄に傷つくことはしたくないでしょう。
まとめ
大きな体を持っていてもカバは草食動物なので、常に天敵からの襲撃にそなえなければなりません。
カバは口を大きく開けることで群れを守るのです。
そして、それこそが群れを治めるリーダーの条件なのですね。
一番大きな口を開けることができるオスこそが、仲間や家族を守ることができるのです。