皆さんはカバが耳をクルクルと回しているのを見たことがありますか?
カバの顔の大きさに圧倒されて、カバの耳と言われてもその印象って薄いですよね。
それもそのはず、カバの耳の大きさはその顔や体の大きさと比べて、非常に小さいです。
その小さな耳を、カバはクルクルと動かします。
いったい何のためにそんなことをするのでしょうか?
その理由を見ていきましょう。
カバが耳をくるくる?回すのはどんな時?
カバの耳の長さは約10cmです。
カバの体長は、個体差はありますが、だいたい3m~5mであることを考えるとかなり小さいですよね。
カバの体と耳を比で表すと、30:1から50:1の間でしょうか。
体のわりにとても小さな耳を持つカバですが、それが、とてもキュートな動きをするというのです。
なんと、耳をクルクル回す姿がよく目撃されるのです。
その理由はいったい何なのでしょうか。
その理由は主に2つあります。
カバは水中に潜る時に耳をたたんで水が入らないように塞ぐことができるのですが、こうして耳を塞いだとしても、完全に水が浸入することを防ぐことはできないことがあります。
そのため、陸に上がった時に耳を動かして水を出そうとします。
これが耳をクルクル動かしているように見えるのです。
カバは常に水中で暮らし、潜水するからこそ、水抜きが必要となってくるのです。
陸上で過ごす他の草食動物では水抜きは必要ありませんからね。
また、寄ってきたハエなどの虫を追い払うために耳を動かすのです。
これもクルクル耳を動かしているように見えるのです。
カバが大きな体で小さな耳を懸命に動かしている姿は、なんだか、かわいらしいですよね。
野性のカバを実際に見ることは難しいので、動物園でなら、カバのそんな姿を見ることができそうですね。
クルクル耳を動かす愛らしい姿を、一度は見に行ってみませんか。
でも、カバは夜行性なので、朝に行っても寝ていることがほとんどです。
そのため、動物園には午後から見に行くのが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
大きな体のカバの耳が、このように小さいなんて可愛いですよね。
カバがその耳をクルクル動かすのは、水抜きのためや、虫を追い払うなどの理由だったのですね。
それにしても、あの巨体でこんな小さい耳を動かしたところで、水抜きはともかく、虫を追い払えるのでしょうか。
必死で小さな耳を使って追い払う様子は、なんだかいじらしく感じてしまいますね。