カバは、どれくらい生きる動物なのでしょう。

みなさんはテレビや映像などで、動物園で飼育されているカバのご長寿さんのニュースを見たことがありませんか?

例えば、いしかわ動物園の「デカ」で推定58歳、他にも旭山動物園の「ザブコ」49歳という記録があります。

飼育下での記録ではありますが、かなりの長寿だということがわかりますね。

では、生存競争の激しい野生のカバはどれくらい生きるのでしょう。

ご長寿なカバには意外な長寿の秘訣があったのです。

野生のカバって、何年生きるの?その寿命は?

野生 カバ 寿命

カバの寿命は、野生で約45年、飼育下なら約50年です。

ちなみにゾウは約60年~70年ということで、カバは体の大きさも寿命もゾウには負けるのですが、同じ草食動物のシマウマは約20年~25年で、キリンだと約15年~20年ということで、カバやゾウに比べて短いです。

カバは草食動物の中でもかなりの長生きさんなのです。

では、このように寿命の長いカバの食生活は、どうなっているのでしょう。

他の草食動物と違う長生きの理由があるのでしょうか?

カバが大きな体を維持していくには、大量の草が必要だと思いますよね。

では、どれくらいの量の草を食べるのかというと、カバは1日に約40㎏の草を食べます。

人間の感覚なら40㎏というと大量に思いますよね、でも体重2~3トンにもなるカバにとっては、少ないといえるでしょう。

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ただ、カバは一日の大半を水の中でゆったり過ごしている動物です。

あまり体力を使わなくてもよいので、そのように少食でも体を維持していけるのではないかと言われていますが、ところが、意外な目撃情報が多数あるのです。

なんと、野生のカバが肉を食べるというのです。

オオカモシカやバッファロー、インパラ、ヌーなどを食べている姿が、近年続々目撃されています。

しかも、草が充分に確保できないときだけに食べるということではなく、日常的に食べているのでは、と言われています。

草食動物は肉を食べるのに適した内臓をしていないのに、それでも肉を食べるということは、草だけでは足りない栄養を摂りたいのではないかと言われています。

もしかしたら、肉を食べることが、長生きの秘訣なのかもしれませんね。

まとめ

カバは、天敵から身を守るために水中に適した身体を手に入れました。

そして、草食動物なのに、草だけでなく肉を食べるなどして、他の栄養素を積極的に取り入れています。

このように、カバが長生きなのは、生存競争の激しい野性の中で、生き抜く術をいくつも身につけたからなのではないでしょうか。

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