あなたにカバの質問をします。
カバの身体の状態はどうなっていますか。
こう聞かれたら、多くの人がぬめぬめしていると答えるでしょう。
中にはピンクや赤のポツポツとしたものが噴き出ていることに気付く人もいますよね。
一瞬「血?」と心配になってしまう人もいるでしょう。
実はカバから噴き出ているピンクや赤のボツボツは汗です。
この汗はカバを守るためにとっても大切な役割を持っているんですよ。
暑い夏だけでなく、寒い冬にも表れるピンクの汗。
今回はカバの汗について詳しくご紹介します。
カバの汗がピンクなのには理由があった
他の動物とカバを比べたとき、色んな違いがあります。
違いの一つに、カバは毛が生えていないことがあげられます。
毛というのは身体を外部の刺激から守る役割があります。
私たち人間にも守るための毛があらゆるところに生えていますよね。
カバは毛がないため、他の方法で身体を守っています。
それがピンクの汗なんです。
私たちがかく汗は体温を調整する目的を持っています。
しかし、カバの場合は体温調整のための汗ではありません。
身体を外部の刺激から保護するための油の役割を担っています。
カバは毛が生えていないので、紫外線や乾燥に弱いです。
そのため、油で身体を覆って守っているんですよ。
カバの体内から出る汗は、最初からピンクではありません。
最初は透明な粘液ですが、空気に触れることで酸化し、ピンク色になるんです。
このピンク色の汗は、紫外線の刺激をカットする役割があります。
最近の研究では、ピンクの汗は身体を紫外線や乾燥から守るためだけのものではないと分かりました。
なんと殺菌作用も持ち合わせているんです。
カバは凶暴な性格で、同じカバであろうと縄張りを荒らされると攻撃的になります。
他のカバと体当たりをして傷をつくってしまうこともしばしば。
傷だらけの身体で水中で生活すると、雑菌にやられてしまいそうですよね。
しかし、殺菌作用のあるピンクの汗のおかげで、感染症に悩まされることもありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はピンクの汗についてご紹介しました。
体毛がないカバですが、身体を守る機能が備わっていておもしろいですね。