アニメ、ムーミンのリアルともいうべき愛くるしい姿のカバ。
そんなカバくんを身近に感じたいという人は意外と多いようです。
お家につれて帰りたい、なんて思う人もいるのでは?
そこで今回は、カバをペットとして飼うことはできるか調べてみました。
カバをペットにできる?飼えるなら値段はいくら?
動物園で見ているカバはのんびり、岸で横になって大あくびなんかしていますね。
はたから見るとなんとも穏やかに見えて、ペットに出来たらなんて思いませんか。
仮にペットにしてみるとしたら、どんなことが必要なのでしょうか。
飼育できるとすると必要なことは、第一に生育環境です。
ヒッポは水陸両用環境で生活しています。
よって、広い池などの水辺に住居を構える必要があります。
食は雑食で、イネ科の植物や水草を主に食べています。
では草食なのか、というと実は肉も普通に食べます。
食事に関しては、自分で水草など食べてくれますから割と楽ではあります。
ただ、ちょっと人間には問題なのが、カバくんのウンチです。
縄張り宣言の為に、尻尾をつかってそこらじゅうにバラ撒くのです。
飼い主としては非常に迷惑となるでしょう。
リアルに考えたらどうなる?
妄想はこのくらいにして、現実、リアルに考えたらどうなるのでしょうか。
まず、カバを日本に輸入しなくてはいけません。
しかし、高いハードルが存在します。
ワシントン条約です、この条約によってカバは国際取引を制限されています。
付随書Ⅱによって、輸出国による許可証がなくては輸入はできません。
ということは、この障壁をクリアしないとカバくんの姿すら拝めないのです。
個人がペットにしたいから、と許可申請しても難しいのではないでしょうか。
では南アフリカ政府にお金を払って売ってもらうのはどうでしょうか。
資産家の個人ならば、マネーパワーでできそうですね。
ところでいくらするんでしょうか?
かつてはそういう産業があり、値段があったそうですが今は存在しません。
値段はないのです。
よって、カバをペットにするのは現実的にムリです。
まとめ
カバをペットとするのは国際法の制限から現実的ではありません。
わたしたち日本人が考える、愛玩動物としての飼育には向かないのです。
生存するための環境は日本国内では用意しにくく、安全の確保も課題があります。
さらには、愛玩するにもカバは凶暴性があり、飼い主や他者の生命が危険です。
輸出国での人命被害を考えると、ペット化は不可能というほかありません。