わたしたちホモ・サピエンスは20万年前から、自然や生き物と戦ってきました。
他の野生動物と同様にサバイバルをしてきたのです。
人はその知恵と技術によって勝ち残り、星の全土を治めるようになりました。
その結果、ヒトの営みは動植物の絶滅を招いているようなのです。
カバが絶滅危惧種になるかもしれない理由。
今のところカバは、絶滅危急種です。
減少傾向にあり、保護していかなければいずれは絶滅もありうるとされています。
これには主に、3つの理由があります。
地球温暖化や乱獲、開発による生息域の減少です。
これらはすべて、わたしたち人間が関係しています。
ご存知の通り、地球温暖化は人間活動の激化によってもたらされたCO2が原因です。
ヒトが人為的にCO2を増やしたがためにオゾン層は減少、気候は狂ったのです。
乱獲は人間のエゴといっていいでしょう。
現在は表立っては乱獲はなくとも、密漁はあるようです。
開発、これは仕方のない部分もありますが、アフリカ開発が生息地を減少させています。
カバという野生生物は水辺と陸地、そして植物のそろった場所でなくては生活できません。
そういった条件では、現在ではアフリカの南部しか生息ができません。
このようなコンディションも危急種、減少していく懸念材料になっています。
付随書Ⅱでは不十分なのです。
絶滅の危機にある、動植物の規制を目的とした条約があります。
それは、ワシントン条約です。
この条約では、規制対象を付随書というもので分けて示しています。
付随書はⅠ~Ⅲと3種類あります。
Ⅰは最も規制すべき動植物たちで、原則的に商業目的の取引を禁じています。
Ⅱは国外への取引に、産出国の許可がいるもの。
Ⅲは規制すべきと提唱しているもの。
カバはこの付随書ではⅡとなっていて輸出国の許可、つまりアフリカ政府の許しがいるのです。
裏を返せば、政府が認めれば取引できるのです。
それでは、わたしたちの国ではどうでしょう?
付随書Ⅱは、国内規制は存在しません。
ですから、政府間の許可があればカバくんはこの国に来ることができます。
動物園にはこうしてやってきたのです。
まとめ
カバは絶滅危惧種、正確には危急種に記されている野生生物です。
この要因はすべて人類の活動によってもたらされました。
温暖化の影響による気候変動、国土開発や乱獲が原因で個体数が減少したのです。
現在は絶滅を心配され商業取引が禁止されています。