クロマグロは絶滅危惧種に任命されたということですが、養殖生産はおこなっていなかったのでしょうか。

クロマグロの飼育は難しいとされており、完全な養殖は不可能と考えられていました。

だが、2002年に人工孵化から完全な養殖に成功したのです。

それは、農林水産大臣から、「平成16年度民間部門農林水産業成功積者」として表彰されたそうです。

クロマグロは暖かい海水を求むので、2001年3月に、クロマグロの産卵場所に水温がより高いところに奄美実験場を開設して、幼魚を本格的に飼育実験することを始めたそうです。

奄美大島で育てることは、1.5倍にも生育速度が上がり、完全養殖が成功したのです。

クロマグロの養殖での生産量はどのくらいなのでしょうか?

クロマグロの養殖での生産量とは

クロマグロ 生産量

クロマグロの日本での養殖生産量は10千トンと言われています。

そのなかでも、養殖を行っているのは、鹿児島県・長崎県・愛媛県・高知県と、やはり暖かい地域適しているみたいです。

だが、完全養殖はできるようにはなったが、人工接合後に生け簀にいれるまでの生存確率は3%程度のようです。

クロマグロといえば、高速で遠距離を泳ぐので、水槽にぶつかってしまえば、皮膚が弱い為簡単に傷ついてしまうのです。

生け簀で飼育する際も、網にぶつかって傷ついてしまうので、夜間照明をしたり網に目印をつけたり工夫しているそうです。

現在生け簀から集荷するまでのクロマグロの生存率は30%程度と、なかなか飼育が難しいようです。

養殖に適した水温は、20度~30度と暖かく、水温が低すぎると越冬ができなく、高すぎても活動が活発になり無駄に餌を食べてしまうみたいです。

こうやってみると養殖にはクロマグロは向いていないのではないかと思うほど、養殖には難易度が高いのがわかります。

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まとめ

ルールを破って漁業をしたりしてクロマグロが急激に少なくなってきてしまい、養殖に挑戦してみましたが、そもそもみんながルール内の漁業をしていればクロマグロが絶滅危惧種に認定されることもなかったのだと思います。

自然に任せて海で育ったものを食べるのが一番良いのではないかと感じます。

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