チーターをはじめとする肉食の動物が、食料を得るために必ず行うことは、狩りです。
自然界で生きる彼らが、狩りを行うことは必須項目ですが、具体的に肉食動物がいったいどんなスタイルで狩りを行っているのか、私たちはあまりよく知りません。
今回は、チーターが狩りをする時間と、性別による狩りの仕方の違いをご紹介したいと思います。
チーターが狩りをする時間はいつ!?
チーターは、朝夕の日中によく狩りを行います。
視覚を使って狩りを行うため、月が明るい夜に行うケースもあるそうです。
また、天敵となるライオンやブチハイエナがいるときは活動を控えます。
チーターのメスとオスで狩りの仕方は違うの!?
メスのチーターは、単独で狩りを行います。
理由は、メスのチーターの狩りの成功率は50%ほどなのに対し、オスはそれを下回るからです。
つまり、オスの狩りが下手なので、メスは「足手まといはいらない」とばかりに、単独で狩りを行うのです。
メスの狩りがうまい理由は、幼いころから母親にくっついて歩いていたことで、母親から狩りの仕方を教わる時間がオスよりも長かったことと、子供がいる場合は、子供を育てるため、必死になって狩りを行うからです。
狩りがうまくなければ子育てはできませんから、必然的にうまくなっていくのです。
メスが単独で狩りを行うのに対し、オスは数頭のグループで行います。
グループで狩りを行う利点は、自分の身体よりも大きい獲物でも狙えること、1頭が本気を出さなくてもいいことにあります。
チーターは速さに特化している反面、非力な部分もあります。
持久力がなかったり、獲物を捕らえるための顎の力が弱かったりしますが、グループで狩りを行うことにより、より多くのパワーを生み出すことができます。
狩りの方法は、まず獲物に気付かれないようできるだけ近づき半径2~30m圏内、に入ったところで一気に襲い掛かります。
そして、逃げる獲物を追いかけるのですが、多くの場合170mくらいのうちに捕えられなければ諦めてしまいます。
追いかけるのは、最長でも500mまでです。
まとめ
チーターの狩りをする時間と、性別ごとに違う狩りの仕方についてご紹介しました。
子供のため必死になって獲物を捕らえるメスに比べ、オスの狩りは、なんだか情けないような気がしないでもないですが、これはこれで、効率のいい狩猟スタイルといえるのかもしれません。
また、オスが狩りを行う頻度は、メスのそれよりも低いのですが、これは、大人のチーターならば2~5日間に1頭の獲物が捕らえることができればいいこと、子育て中のメスと違い、毎日獲物を捕る必要がないことが要因だと考えられます。
…あと、オスは狩りがあまりうまくないですし。
スーパーなどの店舗に行けば、簡単に食べるものが手に入る私たち人間と比べ、自然界に生きる彼らが食事にありつくまでの過程は、本当に過酷なものなのですね。