皆さんはトラと聞いたら何を思い浮かべますか。
動物園で人気のあるトラでよく聞くのは、ベンガルトラやアムールトラですね。
ですが、トラにはほかにも種類が存在し、大きく分けて9種類に分類されます。
また、トラは現存するネコ科では最大の動物としても知られていますね。
ここで紹介するトラは、スマトラトラです。
インドネシアのスマトラ島の熱帯モンスーン林に生息しているスマトラトラは、最も南に分布しており、島で生活している唯一の種類になります。
また、国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって絶滅危惧種として指定され、国際的に保護されています。
では、実際スマトラトラはほかのトラとの違いがあるのでしょうか。
ベンガルトラを例に見ていきましょう。
スマトラトラとベンガルトラは似ているの?それとも違いがあるの?
違いを見ていく前に、まずはベンガルトラについて軽く説明しておきましょう。
ベンガルトラは、トラの種類の中でも最も危険と言われています。
攻撃力が高く、力が強いことがその理由です。
実際、クマやゾウといった大型動物を倒している事例があります。
そのベンガルトラの体の色は、主に黄褐色か、オレンジがかかった茶色で、トラ特有の黒い縞模様が入っています。
一般的なトラと同じですね。
ですが、ベンガルトラの特徴は、体にある黒い縞模様が他のトラよりも少ないことが挙げられます。
肩や胸にはほとんど模様がないこともあるそうです。
そしてベンガルトラの大きな特徴としては、その体の大きさにあります。
トラ自体がネコ科の動物の中でも最大級と言われる大型動物ですが、ベンガルトラはその中でも最大級と言われています。
では、スマトラトラとどのような違いがあるのでしょうか。
先ほど、ベンガルトラはトラの中では最大級の種類であると紹介しましたが、スマトラトラはその逆です。
雄の方が少し大きいと言われていますが、トラの種類の中では最も体が小さいと言われています。
また、その体にある黒い縞模様ですが、ほかのトラに比べて数が多く、その幅は広いと言われています。
肩より後の縞模様は2本ずつの束になっていることも違いの一つです。
まとめ
今回はスマトラトラとベンガルトラの違いについて見ていきました。
見分けがつかない!と思われるトラも、きちんと見てみれば、模様や体の大きさによって区別することができます。
動物園に行った際にはぜひ、その特徴を見てみてください。