動物園でよく見かけるサルの一種、マンドリル。
中型のサルで性格は比較的穏やか。
赤や青の特徴的な顔の色とあいまって、ユーモラスな姿を私たちに見せてくれます。
さて、そのマンドリルですが、いったいどのくらい長生きするのでしょうか。
動物園によっては、動物たちの年齢や生年月日が掲示されていることもありますが、その動物の寿命がどのくらいなのかわからないと、その個体が若いのかお年寄りなのかもさっぱり想像がつかないですよね。
若干の個体差もあるかと思いますが、今回は、マンドリルの平均的な寿命について、お話ししたいと思います。
マンドリルの平均的な寿命はどのくらいか
さて、動物の寿命はその種類によって違ってきますが、一般的に哺乳類の寿命は、その動物の体が大きいほうが長生きである、というケースが多いようです。
具体的な例を挙げると、ライオンは約20年から25年、カバは45年から55年くらいが寿命だと言われています。
マンドリルはこれらの動物よりももっと小さいですが、寿命もより短いのでしょうか。
実は、マンドリルの寿命は15年から40年ほどであると言われています。
ずいぶんと寿命の年数に幅がありますね。
これは、そのマンドリルの生活環境の違いが大きく起因していて、野生のマンドリルと動物園などで飼育されているマンドリルとでは明らかな差が出てきます。
野生のマンドリルは20年程度の寿命であるのに対し、動物園などのマンドリルの寿命は30年から40年ほどと、野生のマンドリルの倍近く長生きします。
ちなみに、同じくサルの一種であるニホンザルの寿命はおよそ35年、ゴリラの一種であるローランドゴリラの寿命はおよそ50年(どちらも飼育された場合)とされています。
まとめ
環境によってもだいぶ変わってくるマンドリルの寿命ですが、皆さんは長いと感じたでしょうか、それとも短いと思われたでしょうか。
森林の開発などによって野生のマンドリルは年々絶対数が減っており、現在では絶滅危惧種として、国際自然保護連合(IUCN)によってレッドリストに指定されています。
数が増えるのはもちろんですが、1匹1匹にできるだけ長生きして欲しいですね。