シシオザルとは、インド南西部のガーツ山脈沿いの森林に生息するサル。
日本ではあまり知られていないかもしれません。
動物園で飼育しているところもありますが、とても少ないのが現状です。
毎日のほとんどの時間、樹上で生活しているため、人との接触も避けています。
身近に感じるサルではありませんが、その姿を1度見ると忘れられなくなるでしょう。
そんなシシオザルは、何年ぐらい生きられるのか?
シシオザルの寿命はどれぐらい?
約20年と言われています。
飼育下では30年前後と言われ、記録上では38年を超えるものもいました。
なんとこのサルは日本にいたので、やはり飼育下でしっかりみているとかなり寿命が延びる可能性があると思われます。
ただ、現在は森林伐採や開発などにより生息地の破壊や食物が無くなることで、生息数が激減しています。
絶滅危惧種に指定されている、保護を要する動物です。
そのため、平均寿命にも変化が出ているかもしれません。
ニホンザルの寿命は約25年程度で、シシオザルの方が少し短くなります。
出産は年間通じてあるものの、1産1子であり、必ずしも元気で生まれてくれるわけではないので数が増えることも難しい。
一夫多妻で決まった繁殖の期間はありませんが、雨季のピークに出産が多いとみられています。
妊娠期間はおおよそ半年、赤ちゃんの体重は約400~500gで、授乳期間は約半年。
メスは3~4年で、オスは5~6年で性成熟すると言われています。
少しずつでもと国内の動物園で種の維持に努めており、日本では現在の頭数70頭ぐらいです。
全て合わせても3000~4000頭ほどと推定され、かなり深刻な状況になってきています。
まとめ
保護が必要だと訴えても、なかなか変わらないのが現状の絶滅危惧種。
存在したものが無くなってしまうなんて、とても悲しいことです。
この寿命を全うする間に、少しでも数が増やせるように手助けしたいものです。
犬や猫なども飼育下ではどんどん寿命が延びているように、シシオザルもそうなってくれたら良いですね。
これから先も飼育、繁殖できるように動物園へ行ってみましょう!