シシオザルとは、サル目オナガザル科オナガザル亜科マカク属の猿です。
分布域はインド南西部にあるガーツ山脈沿い、生息環境は高地の森林地帯。
密林に住み、生活のほとんどを樹上で行います。
開発などにより、生息地が破壊されてきており生息数が激減している状態です。
貴重なシシオザルは一体どういうサルなのかを説明しましょう。
シシオザルの特徴ってどんなの?
尻尾の先にふさふさの毛があることから、獅子すなわちライオンで「獅子尾猿」シシオザルと呼ばれます。
また、頭から首にかけて、同じようにふさふさの長い毛が生えており、前から見るとまるでライオンのたてがみのよう。
全身の毛食は黒色・黒褐色ですが、たてがみのような顔の周りにある毛は灰色の長い毛。
顔には毛は無く、黒色をしています。
これは子供の頃には生えておらず、大人になるにつれ立派になってきます。
とても迫力のある見た目ですが、ニホンザルと同類に分類されています。
ニホンザルと比べると、オスはシシオザルの方が大きくなります。
体長はオスで約50~60㎝、メスは約45㎝程度。
体重はオスが5~10㎏で、メスは3~6㎏程度です。
四肢には5本指があり、人間のように物を掴んだり器用に動かすことが出来ます。
頬には頬袋があり、食べ物を一時的に蓄えておくことが出来る。
食性は雑食で、主に果実や木の実を好み、昆虫やカエルなども食べます。
群れで暮らし、雄雌の複数で10~30頭で形成されています。
メスは雨季の頃に子どもを産み、産まれた子供のメスは大人になってもその群れにとどまりますが、オスは離れて暮らすようになります。
まとめ
日本では「特定動物」として指定されており。
許可を取れば飼育が可能な動物の1種。
許可を得ることも困難ですが、ワシントン条約により取引が厳しく制限されている絶滅危惧種のため、個人で飼育するサルではありません。
国際的に保護されていおり、現在飼育している動物園などでは繁殖にも努めています。
見事なたてがみや、その独特な姿は動物園で見られるので、是非じっくり観察してみてくださいね。