ボノボってどんな動物?と聞かれて答えるのはかなりむずかしいですね。
「チンパンジーとよく似た猿」と答えるのが一番てっとり早いほど、見た目はチンパンジーにそっくりです。
でも細かく観察してみると、チンパンジーとは違う特徴も!
ボノボの見た目を詳しく検証してみましょう。
ボノボの特徴は?
ボノボは一見チンパンジーと区別がつかないほど、チンパンジーとよく似ています。
少しだけチンパンジーよりも小柄で、手足が細く華奢な感じで、頭のサイズも小さ目。
際だった特徴としてよく挙げられるのが、チンパンジーは子供の頃は顔が肌色っぽくて、成長すると真っ黒になりますが、ボノボは子供の頃から真っ黒です。
子供の時だけはっきりと見分けがつくというわけですね。
また、ボノボはオスとメスの大きさの差がチンパンジーなど他の猿よりも小さいのが特徴です。
メスはオスよりもどうしても小さ目になるのに対し、ボノボはそれほど大きな差がありません。
人間のオス、メスの比率ととてもよく似ているのです。
ボノボの場合、群れでの生活形態が、一般的な動物のように優位にたったオスを中心にしたものではなく、メスが筆頭にたつメス優位の群れであるのです。
体の大きさの対比もその辺と関係しているのかもしれませんね。
歩き方にも特徴があります。
他の類人猿は人間に似ているといっても二足歩行はめったにしませんね。
二足歩行をたまにしたとしても、前かがみになってまっすぐ立って歩いている状態にはなりません。
しかしボノボは二足歩行がとても得意なのです。
前かがみにならずすっきりと立って歩くことができます。
猿は子供を背負ったり抱いたりすると、二足歩行はとても困難ですが、ボノボが子供を抱いてスクッと立っている姿などは、まるで人間そっくりです。
まとめ
ボノボは見た目はチンパンジーそっくりですが、細かく見ていくと、その特徴はとても人間に似ています。
体だけでなく知能も高いボノボが、最も人間に近い猿といわれる所以でもあるのでしょう。