自然界では、様々な生き物たちが共生関係を築いています。
よく知られているのは、イソギンチャクとクマノミでしょうか。
一昔前にそんなアニメの映画がありましたね。
この他にも、あまり知られていない共生関係として、カバと魚が挙げられます。
なんと、カバに魚が群がっているのです。
その理由は何なのでしょうか?
カバと魚の共生関係の様子とその理由をここでは見ていきましょう。
カバと魚はお友達?驚きの共生関係!?
カバは日常ほとんどの時間を水中で暮らしています。
野生の環境だと、カバを透明度の高いきれいな水の中で見ることは難しいです。
それは、自分の縄張りが濁って汚れているのを好む、ということ。
そして縄張り意識の強さから、カバのそばに近づくことさえ危険であること。
そのため、カバの水中での様子はなかなか見ることはできません。
カバの水中の様子を知るには、動物園などで飼育されているカバを見るのがよいでしょう。
動物園ではカバの様子をお客さんによく見てもらわなければなりませんから、飼育係は水を常にきれいで透明な状態にしておきます。
こうした飼育員さんの地道な努力によって、カバの面白い生態を知ることができるのです。
なんと、水中のカバの周りにはたくさんの魚が群がっています。
この魚たちはカバの周りにいて、食べられてしまわないのでしょうか?
それは大丈夫です。
カバは草食動物で草しか食べないので、魚たちも安心してカバの周りにいられるのです。
なぜ、この魚たちはカバのまわりにいるのでしょうか?
魚たちは、カバの皮膚に付いた寄生虫を食べたり、カバの口の中の食べカスを食べたりしているのです。
カバは、食事のとき陸上に上がるのですが、その陸地で寄生虫が付いたりするので、カバの皮膚を魚たちが掃除してくれるのです。
また、カバのフンも食べてくれるので水中もきれいになります。
飼育係の人も助かりますよね。
カバと魚が一緒にいることはお互いにとってメリットがあることなのですね。
まとめ
いかがでしたか?
野性のカバを遠くから見ているだけでは知りえなかった生態が、動物園などで飼育されるようになって、分かるようになり、水中ではカバと魚が共生関係にあることが分かりましたね。
カバにとっては、魚は自分の皮膚を清潔にしてくれる存在。
魚にとっては、カバはエサを提供してくれる存在。このようにカバと魚は、お互いに有益な関係を築いて、水中で仲良く暮らしているのです。