世界にはたくさんの種類のサル(霊長類)が生息しています。
サルの仲間は約220種も存在すると言われており、予備知識なしで見るとどれがなんという名前のサルなのか、ほとんどわかりません。
さらに大きさまで似ていると、ますます見分けがつかなくなってしまいます。
マンドリルとマントヒヒは共に日本ではメジャーで、その大きさもよく似ています。
どちらがどちらかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
というわけで、今回はマンドリルとマントヒヒの違いについて解説していきたいと思います。
マンドリルとマントヒヒの違いを見分けるには
マンドリルもマントヒヒも、体長はおよそ70cm前後です。
どちらもメスよりもオスのほうが大きくなります。
また、1匹のオスと多数のメスで群れを作っている点も類似しています。
このように、似ている点がとても多いマンドリルとマントヒヒですが、一体どこで見分けをつけることができるのでしょうか。
目立つところでは、体の色の違いが挙げられます。
マンドリルの顔とお尻の毛のない部分は鮮やかな赤色と青色をしていますが、マントヒヒの顔とお尻はピンク色をしており、大きな尻だこを持っています。
また、マンドリルの体毛は茶色ですが、マントヒヒの体毛は白に近い灰色をしており、顔の脇や肩部分にマンドリルよりも長い毛を持っています。
この長い毛がマントのように見えることが、マントヒヒの名前の由来となっています。
マンドリルとマントヒヒでは、生息地も違います。
マンドリルはコンゴやカメルーンなどの熱帯雨林に生息していますが、マントヒヒの生息地はエチオピアやサウジアラビアなどの中東地域の草場や岩場に生息しています。
マンドリルは熱帯雨林に住んでいるため、夜になると木の上に登り、そこで眠りにつきます。
これに対してマントヒヒは、複数で身を寄せ合い、座ったままの姿勢で眠るのが特徴です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
細かく見ていくと、マンドリルとマントヒヒの違いのイメージがだいぶつかめてきたのではないでしょうか。
この違いを把握しておけば、マンドリルとマントヒヒを見たときにどちらがどちらか迷わずに済みますね。
見分ける際のお役に立てれば幸いです。